【北京2020年12月15日PR Newswire=共同通信JBN】2015年のパリ気候協定が5周年を迎える中で、勢いを再結集し、より大きな気候行動と熱意を呼び掛けるための1日限りのバーチャルの気候サミットで、70人以上の世界の指導者が演説した。
9月に2060年までにカーボンニュートラルになるという目標を発表することによって世界を驚かせた中国(https://news.cgtn.com/news/2020-10-12/China-sets-goal-of-carbon-neutrality-by-2060-how-it-will-get-there--UwBjPK9Xk4/index.html )は12日、気候変動と闘うための新たな対策を発表し「連帯、協力、信頼」の重要な役割を強調した。
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▽新しい気候管理のアーキテクチャー
同サミットで中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、気候変動に対処するのに誰も無関係でいることはできないし、一国主義ではわれわれは何も得られないと強調した。
「Come Heat or High Water」の報告書によると、世界はCOVID-19のパンデミックの当初6カ月間に100以上の災害に見舞われ、5000万人以上の人々が影響を受けた。
世界では2019年だけで308件の自然災害が発生し、約2万4400人が死亡した。これらの災害の約77%は気象や気候に関係している。
習氏は「全ての国々はそれぞれの国情と国力を踏まえて行動を最大化する必要がある」と語り、先進国に対し、資金調達、技術、生産能力強化の面で発展途上国へのサポートを拡大するよう呼び掛けた。
習氏は、われわれは多国間協調主義、融和、協力を支持することによってのみ、全ての国々に共有の利益と互恵をもたらすことができると強調した。
▽中国は常に公約を守る
習近平氏は同サミットで2030年に向けてのさらなる公約として「中国はGDP(国内総生産)当たりの2酸化炭素排出量を2005年のレベルから65%以上削減し、1次エネルギー消費に占める非化石燃料の割合を約25%に拡大し、森林蓄積量を2005年のレベルから60億立法メートル増加させ、風力・太陽光発電の設備容量を12億キロワットに引き上げる」と発表した。
世界最大の発展途上国かつ世界第2の経済大国として、中国は経済成長と環境保護を調和させることに尽力し、世界的な気候変動との闘いに全力で取り組んでいる。
中国はエネルギー利用の伸びを抑え、化石燃料への依存を減らす取り組みのおかげで、パリ協定の下で2030年までにIntended Nationally Determined Contributions(国が決定する貢献案)を上回る方向に進んでいる。
党指導部が提案した第14次5カ年計画期間(2021-2025年)(https://news.cgtn.com/news/2020-10-29/19th-CPC-Central-Committee-concludes-fifth-plenary-session-UZ8ZC4kHhm/index.html )の発展目標によると、中国は来年から、生態文明の構築で新たな進歩を遂げ、領空の開発と保護を最適化し、環境に優しい生産と生活様式の変革で顕著な成果を挙げることを目指す。
さらに読む:
Up Next China: China puts climate at heart of 14th Five-Year Plan(Up Next China:中国は気候を14次5カ年計画の中心に据える)(https://news.cgtn.com/news/2020-12-04/Up-Next-China-China-puts-climate-at-heart-of-next-Five-Year-Plan-VX7lYUD1rG/index.html )
習氏はビデオ演説で「中国は常に公約を守る」と語り、発表された目標を実行するため、中国が確固たる対策を取り、世界の気候変動への取り組みにさらに貢献することを約束した。