【南京(中国)2020年10月26日PR Newswire=共同通信JBN】中国の金壇で22日に開催された太陽光発電会議に出席した専門家によると、中国が2030年までにCO2(二酸化炭素)排出量のピークを終わらせ、2060年までにカーボンニュートラルを達成することを目標にしていることを背景に、中国の太陽光発電産業はより急速に成長するとみられている。
Jintan Photovoltaic New Energy Development Summit(金壇太陽光発電新エネルギー開発サミット)で、China Energy Research Society(中国エネルギー研究会)のZhou Dadi副会長は、カーボンニュートラルの目標を達成するため、中国のエネルギー構造は根本的に変化し、1次エネルギーミックスにおける化石エネルギーのシェアが急激に減少する一方、太陽光発電や風力発電のような再生可能エネルギーのシェアは速いペースで増加する、と語った。
China Photovoltaic Industry Association(中国太陽光発電産業協会)のLiu Yiyang副総書記は「中国はカーボンニュートラルの目標を達成するため、1次エネルギー消費における非化石エネルギーのシェアを急速に増加させ、特に電力産業の脱炭素化を推進するべきである」と語った。
Liu氏は、この期待により太陽光発電や風力発電のような再生可能エネルギーは今後、より急速に成長すると語り、中国の新設太陽光発電プロジェクトは2021年から2025年までに年間65ギガワット以上に達すると予測した。
中国のNational Energy Administration(国家エネルギー局)によると、プライスパリティー(等価)で送電網に接続された太陽光発電設備は2020年に3310万キロワットに達する。
Energy Research Institute of the National Development and Reform Commission(国家発展改革委員会エネルギー研究所)傘下のChina Renewable Energy Center(中国再生可能エネルギーセンター)の研究員であるShi Jingli氏は、中国はエネルギー転換を促進するため、補助金を全く受けない風力・太陽光発電のプロジェクトを推進しており、同国の太陽光発電産業は第14次5カ年計画期にグリッドプライスパリティーの時代に入る、と語った。
Shi氏は、効率的な技術と低コストは太陽光発電産業の発展の大きな要因であり、規制機関は同産業のために技術向上の強化とコスト削減に役立つ政策を実現するべきである、と語った。
同サミットで、新華社通信の子会社であるChina Economic Information Service(中国経済情報社)は中国の太陽光発電産業に関する年次発展報告書を発表し、この中で、太陽光発電産業が中国の1次エネルギーミックスにおいて競争力のあるエネルギーになると予測している。
急成長している中国の太陽光発電産業の拠点の1つである金壇は、それぞれ年間10億元以上の収益を上げている多数の太陽光発電企業を誘致しており、太陽光発電産業チェーン全体に広がっている。2019年には、金壇の太陽光発電産業の事業収益は計300億元近くに上った。
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ソース:Xinhua Silk Road