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「インテリジェント体験が新たな価値を切り開く」とファーウェイのRyan Ding氏

Huawei
2020-10-19 12:54 1094

【北京2020年10月19日PR Newswire=共同通信JBN】オンラインで開催された「第6回Ultra-Broadband Forum(ウルトラブロードバンド・フォーラム、UBBF)」の2日目、ファーウェイ(Huawei、華為技術)エグゼクティブディレクター兼キャリアビジネスグループプレジデントのRyan Ding氏が「Intelligent Experiences Unlock New Value(インテリジェント体験が新たな価値を切り開く)」と題して基調講演を行った。

Ryan Ding氏がUBBF 2020で講演
Ryan Ding氏がUBBF 2020で講演

過去5年間、ファーウェイはパートナーと協力し、ギガバンドやプレミアムブロードバンドが提供すべき産業価値を定義するとともに、ギガビット速度、ネットワーク体験、運用・保守(O&M)効率、業界エコシステムなどの分野で新たな価値を見出し続けてきた。彼らは共に、固定ブロードバンドの商業的、産業的価値を最大化するために努力してきた。

COVID-19のパンデミックの最中、固定ブロードバンドネットワークは、とりわけワールドクラスのブロードバンドインフラの整った国々で、大きな社会的および経済的価値を発揮した。固定ブロードバンドは、仕事、生産、教育、そして経済を軌道に戻す上で重要な役割を果たしてきた。

Ding氏は、キャリア(通信事業者)の固定ブロードバンドへの継続的な投資とイノベーションは無限の可能性を提供し、世界経済回復の強力なエンジンになるだろうと述べた。同氏は、キャリアは固定ブロードバンドへの取り組みを倍加させ、家庭の接続から企業の接続に重点をシフトし、継続的なイノベーションを通じて全ての人、家庭、組織に究極のサービス体験を提供する必要があると付け加えた。Ding氏によれば、業界は固定ブロードバンドの商業的価値の最大化に取り組みつつ、グローバル・デジタル経済ブームを推進していく必要がある。これはファーウェイが、インテリジェント接続は業界イノベーションの重要分野で、それはキャリアが新たなビジネスチャンスを模索し、業界のデジタル変革を実現していくのに役立つと示唆してきたのはことためである。

1. 「家庭 +」:より優れた体験とより多様なサービス

オンライン接続がわれわれの生活の中で重要性を増す中、家庭は多目的プラットフォームになりつつある。インテリジェント接続された家庭は、高速ブロードバンド、フルカバレッジ、保証付きサービスレベル合意書(SLA)など、多様なサービス体験を楽しむことができるようになる。これにより、家庭は単なる生活空間を超えた、エンドユーザーが全く新しい「家庭 +」のインテリジェント体験ができる場所になる。

ファーウェイは、以下に概説するような、家庭のデジタル価値を最大化するための公式「家庭のデジタル価値 = ブロードバンド速度 + ホームネットワーク + 多様なサービス」を提案している。

より高速なブロードバンドのための情報に基づくネットワーク構築の決定:政府は、ブロードバンドネットワーク構築を国家戦略の一環として捉えるとともに、政策的、財政的支援を提供する必要がある。キャリアは、ネットワークインフラの計画、建設、設置、O&M、および運用に総体的アプローチを取る必要がある。彼らは、ブロードバンドサービスの広範なアップグレードを促すため、高額ユーザーに焦点を合わせ、ギガビット住宅地を建設する必要がある。

フルカバレッジのための全ユーザー接続:家庭への質の高いWi-Fi体験の提供は、キャリアが直面している大きな課題である。サービスとしてのWi-Fi製品とプラットフォーム上で利用可能なWi-Fiサービスにより、家庭でのWi-Fi体験が視覚化、管理、維持できるようになり、ホームユーザーのサービス体験が改善される。ファーウェイはキャリアと協力して、よりスマートなホームアプリケーションのイノベーションをサポートできるファイバー・トゥ・ザ・ルーム(FTTR)ソリューションを推進している。

ターゲットサービス体験レベルの保証:家庭向け体験のさらなる向上のため、ターゲットサービスをインテリジェントに識別する機能がますます重要になっている。このため、キャリアはAIを活用することでホームサービスの種類を判断し、複数のシナリオで体験レベルが保証された然るべきサービスを提供できるようになる。言い換えれば、キャリアはOTTプレーヤーとより緊密に連携することで、アプリケーションエコシステムを収益化できる。彼らはその結果、保証された体験レベルのターゲットサービスを提供し、差別化サービスを収益化できる。キャリアは、スマートホームのような業種で新たなビジネスチャンスを模索することもできる。

2. 「企業 +」:より優れた体験でデジタル価値を最大化

企業にとってデジタル化とは、資本、労働力、資産、情報、規制を結び付けることである。接続性はデジタル企業の生命線だが、キャリアは企業への保証された接続性の提供で依然として大きな課題に直面している。インテリジェント接続は、カバレッジ、アーキテクチャ、フュージョンの3つの領域で企業体験を体系的に改善し、企業のデジタル化を支援する。

ファーウェイは、以下に概説するような、企業がより大きなデジタル価値を生み出すのに役立つ公式「企業のデジタル価値 = カバレッジ×アーキテクチャ×フュージョン」も考案した。

複数のテクノロジーによるインテリジェントでシームレスなカバレッジ:キャリアは、包括的なサービスエリア計画を作成し、企業ユーザーから300メートル以内に光専用回線を敷設する必要がある。キャリアはさらに、5G、OTN、IP、PONなどの複数のテクノロジーを1つの光ネットワークに統合し、差別化された専用回線製品で企業のさまざまなニーズにインテリジェントに対応する必要がある。彼らは、フルファイバー都市など既存のネットワークリソースを最大限に活用し、複数の目的に対応する1つのネットワークや、複数のサービスを処理する1つの専用回線を敷設することもできる。

弾力性のあるインテリジェントなアーキテクチャによる決定論的体験:キャリアは、混雑がなく、常時接続で、拡張性が高く、簡素化された弾力性のあるインテリジェントなアーキテクチャを必要としている。このタイプのアーキテクチャは、保証帯域幅、遅延、信頼性、サービスプロビジョニング時間など、保証付きSLAの達成に役立つ。こうしたアーキテクチャは、決定論的体験の提供とSLAの収益化に不可欠である。

差別化体験のためのクラウドネットワーク・フュージョン:ファーウェイは、ネットワーク機能がいずれは基本になると考えている。ネットワークの境界がなくなり、クラウドとネットワークは完全に統合される。キャリアはサービスの多様化が可能になり、購入から使用までユーザー・ジャーニー全体を通じて自らが定義した体験を提供するようになる。クラウドやネットワークとセットになったサービスに加え、クラウドへのワンホップや差別化されたクラウドやネットワークサービスも提供するようになる。

Ding氏は講演の最後に、ビジネスの発展と技術の進歩は別々に起こるわけではないと述べた。インテリジェント接続には、インテリジェントネットワークの構築、インテリジェントクラウドネットワーク、コンピューティングとネットワーク間の相乗効果という3つの大きなイノベーションが含まれる。ファーウェイは、顧客とより緊密に連携して、2つの収益化公式を使って家庭や企業により大きなデジタル価値を生み出し、ユビキタス接続を通じてインテリジェント体験を提供していく。それらが相まって、業界のデジタル変革の実現と、数兆ドル規模のデジタル経済の活用が可能になる。

ソース: Huawei