アブダビ(アラブ首長国連邦)
2020年9月14日
/PRNewswire/ -- アラブ首長国連邦(UAE)のMohamed bin Zayed University of Artificial Intelligence(MBZUAI)とイスラエルのWeizmann Institute of Science(ワイツマン科学研究所)が、発展手段としての人工知能(AI)の開発と利用の促進で協力する合意文書(MOU)に調印した。
UAEとイスラエルの高等教育機関が結ぶこの種で初のMOUは、学生と博士課程修了後の研究者の交流計画、会議とセミナー、研究者間の多様な交流、コンピューティングリソースの共有、AI共同バーチャル研究機関の設置など広範な共同事業の機会を網羅している。
これは、UAEとイスラエルの関係を全面正常化する歴史的平和合意に続くものである。
MOUのバーチャル調印式ではUAEの産業・先進技術担当相でMBZUAI評議会会長のSultan Ahmed Al Jaber博士とWeizmann Institute会長のAlon Chen教授が署名、双方の当局者らが出席した。
MBZUAIは世界初の大学院レベル研究ベースのAI大学である。アブダビを本拠とする同大学はコンピュータービジョン、機械学習、自然言語処理に関する科学修士(MSc)課程と博士(PhD)課程がある。MBZUAIはAIの学術環境と研究の新たなモデルを導入し、技術の潜在力を最大限に引き出すために学生と教員に世界最先端のAIシステムへのアクセスを提供する。
Weizmann Institute of Scienceは世界でトップクラスの総合研究機関で、5学部で修士・博士課程を提供、自然科学、精密科学の広範な研究で知られる。科学者らはヒトの脳、人工知能(AI)、コンピューター科学と暗号化、天体物理学、素粒子物理学の研究を前進させている。
Al Jaber博士は「先駆的大学として、MBZUAIは集団的な科学の理解を深め、技術革新の限界を押し広げるために各分野の先駆者との提携を求めている。このため、Weizmann Institute of Scienceのような名声のある機関との協力の機会を歓迎する。このMOUを通じて、人工知能利用に向けた両機関の専門知識を活用し、COVID-19から気候変動、さらに他の分野まで世界の最も緊急の課題に取り組むことができる」と語った。
Alon Chen教授は「このユニークで先駆的な機関と協力し、人工知能分野をともに前進させる機会を非常に喜んでいる。神経科学者として、私はAIがヒトの知能の能力と複雑さをデジタル領域に広げるものと考えており、その関わりは極めて大きく、われわれの生活、健康、世界経済に影響を与えるだろう。科学には境界がないと言われる。同じ地域の科学者らの共同事業がこの考え方の好例となり、人間の知識の限界を広げると確信している」とコメントした。
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