【貴陽(中国)2020年8月10日PR Newswire】Guizhou Xingdaxing Building Material Co., Ltd.で1人の労働者がビッグデータプラットフォームで3つの生産ラインを制御していた。彼はHuanqiu.comの記者に「本日われわれは939.38立方メートルを生産し、0.48立方メートルが残っている」と語った。
スタッフが稼働させているこのシステムはHigh-Performance Concrete Smart Manufacturing Big Data Cloud Platform(高性能コンクリート・スマート製造ビッグデータクラウドプラットフォーム)と呼ばれ、貴陽がビッグデータを活用して産業を発展させる方法を示すものだ。
これまで発展が遅れていた中国南西部の都市、貴陽は近年、多種多様な部門にビッグデータを応用することで知られている。中国の「Big Data Valley(ビッグデータバレー)」として、貴陽は業界でどのようにビッグデータを利用しているのだろうか?Huanqiu.comの記者は、複数の地元産業のプレーヤー数人にインタビューした。
Li Fuhui氏はXingdaxing理事長としてHuanqiu.comに「2018年に立ち上げられたこのビッグデータシステムは、中国初の高性能コンクリート・ビッグデータプロジェクトになった。このプラットフォームのおかげで、ビッグデータは企業の生産・管理のあらゆる側面に統合された。われわれは注文、製造、配送を含む、生産サイクル全体を監視・追跡することができる」と語った。
同社は現在、その運営に対し前例のない可視性を得ている。これに基づき、Xingdaxingは市場トレンドを即座に特定し、それに応じてバリューチェーンを最適化し、利益を最大化し、コストを最小化することができる。
Li氏はHuanqiu.comに、「当社の生産効率は10%向上した。さらに、取引コスト、管理コスト、製品開発コストはそれぞれ40%、50%、40%削減された」と語った。
Xingdaxingは、ビッグデータと伝統的な建築材料産業との交流を提唱していると同社は指摘する。同社は、データ駆動型ソリューションから知見を引き出し、生産性と収益性を高めている。
建材業界に加え、製薬業界でもビッグデータソリューションを採用し、製品品質と生産効率を向上させることができる。Guizhou Hanfang Pharmaceutical Co., Ltd.がその好例である。
Zhang Shilin氏はHanfang Pharmaceutical Technology Innovation Center所長として、リアルタイムのプロセスフロー、生産パラメーター、および温度が大画面に表示される抽出ワークショップに座っていた。
温度制御プローブやセンサーなどの自動検出装置により、労働者は生産ラインをリアルタイムで監視、操作することができる。
同氏は画面を指してHuanqiu.comに「6トンの貯蔵能力を持つ2階建ての高薬液抽出タンクを制御することがどれほど難しいか想像できるだろう。しかしデータ駆動型システムのおかげで、医薬品の温度範囲が摂氏2度以内で正確に制御できるため、薬の品質が保証される」と語った。
さらに、ビッグデータを活用することで、労働者は時間コストを大幅に節約することができる。Zhang氏によると、これまでは申請書を提出して指示を得るために多くの手作業が必要だった。
対照的に、Hanfangは製造、販売、マーケティング、試験、管理、業界チェーン全体のそれ以外のリンクで情報を収集するデータウェアハウスを建設してきた。
生産工程を完了するために、現在、スタッフは生産管理システムにログインし、必要な情報を入力するだけである。したがって、製造作業を大幅に簡略化することができ、効率が向上する。
ビッグデータソリューションがこれまでの手動の方法に取って代わり、製品品質と生産効率を効果的に改善していることがわかる。
実際、地元産業でビッグデータをうまく活用することは、政府の支援と切り離せない。貴陽は中国のBig Data Valleyとして、近年、スマート製造の前進を加速し、ビッグデータと産業の交流を促進してきた。
2019年に、貴州は25件のベンチマークプロジェクトと308件のビッグデータ実証プロジェクト、および7件の省レベル・スマート製造パイロットプロジェクトを完了した。主要な機器製造プロジェクトには、Evergrande新エネルギー車、BYDスマート製造、Guiyang Geelyエンジンなどがある。
市政府によると、貴陽は今後もビッグデータと地場産業との緊密な統合を継続する方針である。
一方、政府は新しい産業を育成し、実体経済を強化し、供給サイドの構造改革を堅持する。2020年には、120件以上の新興産業プロジェクトを導入し、新産業の生産額が総工業生産額の20%以上を占めるようにする方針である。
他方で、貴陽はビッグデータを活用し、伝統的産業を変革、アップグレードする。2020年には、市政府が50以上の工業企業の内部ネットワーク変革を実施し、20以上の主要サービスプロバイダーを組織して産業インターネットサービス・リソースプールを構築する予定である。
ソース:Huanqiu.com