【北京2020年8月3日PR Newswire】中国人民解放軍(PLA)は1927年8月1日、わずか2万人の兵士を擁して南昌市における武装蜂起で誕生してから長い道のりを歩んできた。
200万の要員を抱える現在のPLAは特務、全方位的な攻撃と防衛、水陸での活動、遠洋防御と戦略計画を遂行できる新しいタイプの戦闘勢力を確立することを誓約している。
数年にわたり、中国共産党(CPC)中央委員会総書記で中央軍事委員会(CMC)主席の習近平(Xi Jinping)国家主席はPLAを再形成し、世界クラスの軍隊へと導いている。
▽世界クラスの力
軍隊を強化することに関する中央軍事委員会主席の考え方は、中国がどんな種類の国軍を持つことを求め、中国がどのようにしてそれを設立するのかという基本的な疑問に答えるものだ。
2012年12月、習主席は中国共産党の最高位に就任したわずか1カ月後に強力な軍隊を編成する必要性について話した。
習主席は「中国が国家として偉大な復活を遂げるため、われわれは国の繁栄と強力な軍隊を一体化することにこだわる必要がある」と述べた。
PLAはその指導・管理体系を再形成して構造を最適化し、2015年から軍事政策と機関を改革してきた。
第二次世界大戦終結70周年を記念する2015年9月の戦勝記念パレードで中国は世界に向け、部隊の人員を30万人削減し、決して覇権を求めないと述べた。
2017年、第19回中国共産党全国代表大会で、中国は21世紀なかばまでにPLAを世界クラスの軍隊に完全に変革する行程表が明らかになった。
それによると、新しい時代では、国家防衛と軍隊を構築する作業も新たな章の幕開けとなる。2020年までにPLAは機械化を達成し、情報化でも大きく前進し、戦略能力においても大きく向上する。中国軍の中期目標も設定されており、それは2035年までに近代化された軍事力となり、そして長期的には2050年までに世界第一級の軍隊になる。
2018年12月に習主席は、中国の国際的地位ならびに同国の安全保障、開発権益に見合うよう要塞化された国家防衛と強力な軍隊を編成するのは、社会主義近代化の戦略的な任務であると表現した。
中国は軍隊の近代化に取り組んでいる途中の段階にあるが、その軍事予算は比較的低いレベルにある。最新の公的な数字によると、中国の防衛予算は4年連続して一桁の伸びを続けており、2020年の伸び率は近年最低の6.6%だった。
軍事予算は国内総生産の1.3%前後で推移しており、これは世界平均の2.6%を大きく下回る規模である。
世界クラスの国軍を構築するという考え方は、その軍隊が中国の主権、安全保障、開発権益を保護し、世界の平和と安定、国家活性化の実現を守ることへの強力な支えとなることを意味する。
▽戦うための編成
習主席は「軍隊が作られた目的は闘うことだ。われわれの軍隊は戦闘能力を、その活動をすべて満たすための基準であると考えるべきで、招集されたときは勝つ方法に集中すべきである」と指摘した。
習主席は軍隊を視察する行程で、国軍は戦闘能力と戦争への準備を向上させる必要があると繰り返した。
習主席の呼びかけに応え、実践形式での軍事訓練が国軍全体で本格的に行われている。
2012年以来、中国国軍は異なった戦略性やすべての軍務と武器の特別な必要性に合わせた広範な任務指向の訓練を行っており、それには旅団、師団以上のレベルで行われている
80以上の共同訓練などがある。
PLAは今年、非常事態への対処でその戦闘能力を示した。
COVID-19に対する中国の戦いで、PLAは4000人以上の医療スタッフを流行発生地の湖北省に派遣して感染症の抑制に取り組んだ。命令を受けてから2時間以内で医療チームが編成され、彼らは7日分の防護資材を運びながら24時間以内に目的地に到着した。彼らは到着するとすぐに患者の治療を開始した。
中国国防省によると、7月28日現在、PLAと中国人民武装警察部隊(PAP)は洪水に対処する最前線での戦いに72万5000人を派遣し、堤防を補強し、決壊した堤防を塞ぎ、住民を避難させた。
▽厳格な軍務規定
習主席は、すべての点で法に則した形で、厳格な規範で軍隊を管理する必要性を繰り返し強調した。
この考えは2014年の第18回中国共産党中央委員会の第4総回総会でも中国の法の支配に関する詳細計画に記述された。
2016年1月に中国南西部の第13集団軍を視察した習主席は、強力な軍隊を編成するために、政治を意識して法律の遵守に加え、改革を通して国軍を強化することも要請した。
2012年以来、軍部における汚職との戦いは徹底的な反汚職の取り締まりにおける焦点であり、高位の将校でCMCの副主席だったXu CaihouとGuo Boxiongの両氏を含む数十人の軍部当局者が取り調べを受け、投獄された。
ソース:CGTN