【上海2020年1月17日PR Newswire=共同通信JBN】単一地点のCSPプロジェクトとして世界最大と発表されているドバイの700MW規模の集中方式ソーラー発電プロジェクトが大幅に進展した。1月9日、プロジェクトの高さ222メートルのセントラルタワーの棟上げ式典が、プロジェクトのゼネラルコントラクターであるShanghai Electricのほか、Dubai Electricity and Water Authority (DEWA)、Noor Energy 1、China Construction Third Engineering Bureauの代表を迎えて開催された。
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Noor Energy 1の建設マネジャー、エンリケ・バラデス・ニエト氏は「これまでに困難な局面はあったが、SEGC (Shanghai Electric Group Company)は、日程通りにコンクリート製のソーラータワーを完成させて、卓越した能力を示した」と述べた。
700MWのCSPプロジェクトは、ドバイのMohammed bin Rashid Al Maktoumソーラーパークの第4段階となるもので、持続可能で環境に優しい発展を確実なものとすることを目指すアラブ首長国連邦(UAE)政府の「ビジョン2021」構想の非常に重要な部分である。
UAE政府は「ビジョン2021」に加え、「エネルギー戦略2050計画」にも着手した。これは全エネルギーに占めるクリーンエネルギーの比率を2050年までに25%から50%に引き上げることを目指している。CSPプラントが稼働を始めれば、温室効果ガスを年間160万トン削減することにつながる。
持続可能性はこのプロジェクトの中心課題である。建設の影響を最小限に抑えるため、Shanghai Electricは専門家や提携先に呼び掛け、40平方キロの地域に生息する野生動物や、自生する180本のメスキートを新たな野生生物公園に移動させたり、移植したりした。
このプロジェクトは住民のために雇用を生み出すことも目的としており、国際的なチームによって支えられている。プロジェクトが進展するにつれ、技術、エネルギー管理、建設の分野で約6000人分の雇用を創出すると推定されている。
▽集中方式ソーラー発電システムについて
集中方式のソーラー発電システムは、広い範囲の太陽光を小さい範囲に集中させるために鏡やレンズを活用し、ソーラーパワーを生み出す。電力は、絞り込まれた光が熱に変換され、それが発電機に接続された蒸気タービンを動かすことで生み出される。700MWのCSPプラントの太陽光の集光装置には、タワーと筒型の集光装置がある。セントラルタワーはプラントの重要な構成物で、温度を500度以上まで上昇させ、この熱によって発電機に接続された蒸気タービンを動かすために、7万枚の鏡からの絞り込まれたすべての太陽光を受け入れるのに使われる。セントラルタワーは全高267メートルで、現在世界で最も高い発電用タワーである。
▽Shanghai Electricについて:
Shanghai Electric Group Company Limited (SEHK:2727, SSE:601727)は、発電機や産業機械の設計、製造、販売を主に行っている。重点的に取り組んでいる主な分野は新エネルギーの分野であり、それには風力タービン・部品や原子力発電機器の製造・販売、火力発電機器や送配電機器の製造・販売を含む効率的かつクリーンなエネルギー事業、エレベーターやモーターなどの産業機器の製造・販売、火力発電や送配電プロジェクトの建設請負といった近代的サービス産業などが含まれ。多岐にわたっている。
ソース:Shanghai Electric
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