【サンフランシスコ2019年7月24日PR Newswire=共同通信JBN】元ゼネラルモーターズ・シニアエグゼクティブのジェームズ・テーラー(James Taylor)氏が中国の電気自動車(EV)スタートアップであるSeresの共同最高経営責任者(CEO)にこのほど就任した。同氏は重慶両江新区からの訪問団に同社の新たな調整や計画を紹介した。
テーラー氏は、このシリコンバレー・チームは17のポジション削減にもかかわらず依然、同社の研究・開発をリードしており、同チームは現在、次世代電池技術と新車モデルに取り組んでいる、と語った。
テーラー氏は、Seresが米国にオフィスを設けた2016年頃にシリコンバレーのテクノロジー・ハイランドをベースとするEVの中核技術の開発を決めた、と述べた。
この米企業Seresは3年間にわたる構築の後、シリコンバレーを中核として4カ国でグローバル化開発レイアウトを形成し、モーター、電気制御、電池などの電気駆動コア技術の研究開発を独自に完了した、と同氏は語った。
同氏によると、同社の1000件以上の技術的実績が中国または米国で技術特許を申請中ないし、取得した。
テーラー氏はまた、他の米自動車メーカーと会って自動車電化分野における協力の実現可能性について議論することを明らかにした。
テーラー氏はゼネラルモーターズのシニアエグゼクティブとして在任中、「キャデラック」新型車の設計、技術面での革新的向上をリードし、「キャデラック」ブランドの復活に貢献した。
テーラー氏は、同社がシリコンバレー・オフィスで従業員90人をレイオフしたとの過去のメディア報道にコメントし、米国全体での人員削減は47人だけで、同社の新規事業計画と進化する市場状況に応じた必要な調整だったと説明した。
一方で同氏は「米自動車市場の不確実性が依然、続いているため、Seresは米国でのSF5クロスオーバーの製品版の発売を遅らせることを決定し、同社は中国での同製品の発売に注力する」と語った。市場条件が改善すれば、同製品は米国で発売される。
SF Motorsという旧社名だったSeresは中国のChongqing Sokon Industry Group (Sokon)のEV部門である。
ソース:Seres