【上海2017年6月5日PR Newswire=共同通信JBN】中国本土で5月27日にUnionPay(銀聯)モバイルQuickPass QRコード決済を導入した銀聯国際(UnionPay International)は5日、このサービスを香港とシンガポールに広げると発表した。新サービスを提供する最初の小売店は、香港コーズウエーベイにあるColourmixの3店と、シンガポールのビボシティとマリーナベイ金融センターにあるBreadTalkの2店。UnionPay(銀聯)モバイルQuickPassQRコード決済は今後、タイやインドネシア、オーストラリアなど中国人観光客に人気のある旅行先に導入される。
UnionPay(銀聯)モバイルQuickPassは、UnionPay(銀聯)チップカードやスマートフォン、ウエアラブル機器によるNFC(近距離無線通信)非接触型決済をサポートしている。中国本土以外では現在、香港、マカオ、台湾、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、カナダ、ロシア、アラブ首長国連邦(UAE)などの約50万台のPOS端末がモバイルQuickPassを受け入れる。顧客は携帯電話の画面をタップすることで簡単に支払いができる。新しく始まったQRコード決済はNFC決済を補強するものだ。
銀聯国際(UnionPay International)の蔡剣波・最高経営責任者(CEO)は「顧客にもっと便利で安全な決済手段をいち早く届けるために、わが社はモバイルQuickPassの商品とサービスの展開を中国本土で加速する。われわれはUnionPay(銀聯)QRコード決済をまず日常的な商店への導入を選んだ。中国人旅行者の好みが団体旅行から気軽な個人旅行に移る中で、旅行者の多様なニーズに応えるためだ。顧客は近く中国本土外で、この安全で快適な決済サービスを利用できるようになると確信する」と述べた。
香港とシンガポールで導入されたサービスは現在、消費者が提示するQRコード。中国本土のカード保有者は個々人のUnionPay(銀聯)カードに「UnionPay(銀聯)ウォレット」のアプリを追加できる。そのアプリで「Payment Code」をタッチし、さらに「Overseas Payment Code」を選択する。そしてQRコードを画面に出し、それをレジに読み込ませると支払いが完了する。香港でのサービスは支払いコードとeクーポンコードの両方をサポートする。国境を越えるUnionPay(銀聯)マーケティングプラットフォームのu・planを利用する顧客は、「UnionPay(銀聯)ウォレット」アプリのu・planの画面から限定のe-couponコードを入手し、小売店で読み込んでもらえば、支払いと同時に割引を受けられる。
UnionPay(銀聯)モバイルQuickPass QRコードは、他のQRコード決済商品と比較して3つの大きな特徴がある。まずグローバルに双方向で使えること。第2にトークン化技術を採用して安全性の高い決済方法であること。第3にリスク補償制度を含む総合的なサービスであることだ。