【チンタオ(中国)2015年11月26日PR Newswire=共同通信JBN】中国企業の運命は、彼らが生産する製品を動かす中核技術の所有権にある。このような所有権は、機器一式に動力を供給する「心臓」である製品のチップから始まる。
ハイセンスグループ(Hisense Group)は26日、同社の独自開発のSOCレベルのグラフィックスエンジン・チップを特徴とする同社の多機能テレビが正式に利用可能であることを発表した。これは、中国がカラーテレビ・チップについて国外の第三者に依存してきた時代の終わりを告げた2005年の中国初の独自開発によるカラーテレビ・チップの発売後の新たな成果を示すものである。
Photo - http://photos.prnewswire.com/prnh/20151124/290892
ハイセンスのチップ研究開発のディレクター(director of chip research and development)であるジョン・シェン博士(Dr. Zhong Sheng)は「このチップは、LCDテレビ・スクリーンのダイナミックレンジならびにダイナミックコントラスト比、色域、鮮明度、動作の流動性を著しく向上させる。それは、中国での中核的な電子装置、高性能の汎用チップ、基本ソフトウエアの工業生産の結果である」と語った。
ハイセンスグループのジョー・ホージアン(Zhou Houjian)会長は「自分自身のチップを持たない販売業者は、常に2流の販売業者であり、その独自の製品を明示することができない」と語った。最新のチップ製品は、ハイセンスを世界有数の販売業者の地位に引き上げ、ソニー(Sony)やサムスン(Samsung)と並んで、世界のテレビ・ディスプレー技術の定義者かつ指導者にしている。同社は既に世界の中・高性能テレビ市場でトップスリーのメーカーの1つになっている。
高性能テレビは、マスターチップとTCOMチップを装備されている。4Kと8Kのチップソースと放送の普及およびビデオ・ストリーミング・メディアの解像度の必要により、より大きなスクリーンは、グラフィックスエンジン・チップを必要としている。この3つのチップの組み合わせは、相互依存かつ同時の作業を通じ、計算能力を著しく向上させることができる。ハイセンスは、この3つのチップと、他国の類似品のものよりもかなり安い生産コストで独自開発されたSOCレベルのグラフィックスエンジン・チップを利用している最初の中国企業であり、その市場競争力は強まっている。
ハイセンス・ハイビュー(Hisense Hiview)会長(chairman)のフアン・ウェイピン博士(Dr. Huang Weiping)は、同社の戦略はそのLED事業を最適化すことであると明らかにした。グラフィックスエンジン・チップの導入は、これまでの最善のグラフィックスエンジン製品であるULEDの中核的競争力をさらに向上させるものである。同社は、初年度は100万のグラフィックスエンジン・チップを生産するものと期待されている。ホーム・アプリケーションに加え、ハイセンスは、グラフィックスエンジン・チップを医療、製図、映画監視の分野に導入するつもりである。