【上海、シンガポール2012年8月9日】武田グローバル研究開発センター(アジア)(Takeda Global Research and Development Asia, Pte. Ltd、TGRD Asia)と武田上海開発センター(TSDC)は8月8日、TSDCの正式オープンを発表した。TSDCは武田薬品工業株式会社(タケダ、本社・大阪)の全額出資子会社で、上海にある武田(中国)投資有限公司(Takeda (China) Holdings Co. Ltd.、TCH)内に本社を置く。タケダは今年になってすでにアジア、中国への戦略的コミットメントを強化するTSDCの設立を発表しており、今回の発表はそれに続くものである。
同センターのオープンは、TSDCと中国医薬国際交流センター(CCPIE)が主催する臨床開発シンポジウムと同時に発表された。このシンポジウムには、中国の満たされていない医療の必要に対処する研究開発戦略を討議するため、アジアの規制当局者、医療関係の重要なオピニオンリーダー(KOL)、中国と世界の有力な医薬品研究開発のリーダーなどの臨床開発関係者が集まった。
TSDCの責任者であるベニー・リー博士は「TSDCの開設はタケダの世界的な開発インフラにとって強力な追加施設となる。TSDCのオープンは、中国では一般医療、アジア全体(日本以外)では腫瘍に重点的に取り組む同社の臨床開発活動を拡張、強化する。TSDCの能力を付加することによって、タケダはアジアでの規制当局の認可確保をもたらすことに直結する質の高い臨床試験の実施を継続する」と語っている。中国は世界で3番目に大きな医薬品市場(注1)であり、特に強力な腫瘍学市場(注2)であるとも言われている。
TSDCが加わったことで、TCHの全額出資子会社でマーケティングと販売に責任を持つ泰州の武田薬品(中国)有限公司(武田中国)、製造に責任を持つ天津の天津武田薬品有限公司(天津武田)を通じたタケダの中国事業は強化された。武田中国、天津武田とともに、TSDCは中国およびより広範なアジア地域におけるタケダの野心的な成長構想の推進を支援する。
日本を除くアジアでの医薬品開発はシンガポールのTGRD Asiaアジアが指揮し、腫瘍薬はタケダの全額出資子会社である米マサチューセッツ州ケンブリッジのTakeda Oncology Companyであるミレニアム(Millennium)が指揮する。
(注1)
(注2)
▽武田上海開発センターについて
中国の上海に本拠を置く武田上海開発センター(TSDC)は、日本最大の医薬品会社である武田薬品(本社・大阪)の全額出資子会社で、上海に本社を構える武田(中国)投資有限公司内を拠点とする。TSDCはアジア域内で武田の臨床開発活動を実行し、中国に集中して武田グローバル研究開発センター(アジア)との総合地域チームとして腫瘍薬以外を受け持ち、アジア全体でタケダの腫瘍薬会社であるミレニアムとともに腫瘍薬に集中する。これらタケダの企業についての詳しい情報はwww.takeda.comへ。
▽武田グローバル研究開発センター(アジア)社について
シンガポールに本社を置く武田グローバル研究開発センター(アジア)(TGRD Asia)は日本最大の医薬品会社である武田薬品の全額出資子会社である。TGRDアジアはグローバルな開発組織に完全に統合され、腫瘍薬以外の臨床開発の地域ハブとして役立っている。TGRDアジアは代謝性疾患、心臓血管疾患、呼吸器、免疫、中枢神経系疾患などの治療分野で開発中の化合物を含むパイプラインを通じて患者に革新的な製品をもたらすことを目指している。タケダについての詳しい情報はwww.takeda.comへ。
▽武田薬品工業株式会社(タケダ)について
大阪に本社を置くタケダは研究ベースの世界的な企業で、医薬品開発を最も重視している。日本最大の医薬品会社、業界の世界的リーダーの1社として、タケダは医薬品の主導的革新を通じて世界の患者のよりより健康を目指して努力することにコミットしている。タケダについての詳しい情報は同社ウェブサイト(www.takeda.com)で入手でできる。
ソース:タケダ