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QS世界大学ランキング2025年版  : 東京大学、アジアにおける持続可能性を牽引

QS Quacquarelli Symonds
2024-06-05 04:00 1368

ロンドン, 2024年6月5日 /PRNewswire/ -- 世界的な高等教育機関の評価に特化したQS Quacquarelli Symonds (クアクアレリ・シモンズ社) は、本日、2025年版のQS世界大学ランキングを発表しました。このランキングは、国際的な観点から最も参照される大学ランキングの一つであり、雇用可能性と持続可能性を評価する独自の指標を採用しています。 QS世界大学ランキング2025年で は、東京大学を含む多数の日本の一流大学がランキングで順位を下げました。東京大学はアジアで最も尊敬される大学の一つでありながら、持続可能性の分野でトップであるにもかかわらず、世界のトップ30から脱落しました。


マサチューセッツ工科大学(MIT)は13年連続でランキング首位を守り続けています。インペリアル・カレッジ・ロンドンは2014年に続き、再び2位を獲得しました。また、オックスフォード大学は3位、ハーバード大学は4位で、ケンブリッジ大学も上位5位以内に入りました。

QS世界大学ランキング2025年版:トップ20    

2024年ランキング

2023年ランキング

大学名

所在地

1

1

マサチューセッツ工科大学 

アメリカ

2

6

インペリアル・カレッジ・ロンドン 

イギリス

3

3

オックスフォード大学 

イギリス

4

4

ハーバード大学 

アメリカ

5

2

ケンブリッジ大学 

イギリス 

6

5

スタンフォード大学 

アメリカ

7

7

スイス連邦工科大学チューリッヒ校

スイス 

8

8

シンガポール国立大学

シンガポール 

9

9

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン 

イギリス

10

15

カリフォルニア工科大学 

アメリカ


概要
: 日本

  • 国際的な雇用主や学術関係者から高く評価される高等教育システムの一つ
  • 東京大学は、アジアでも最も持続可能性に優れた大学の一つであり、世界的にも著名
  • 学生一人当たりの教員数を基に考えると、日本は優れた教育資源を持つ
  • 外国人教員や留学生の数が少ないことが、国際的な人材確保において課題となっている
  • 教員一人当たりの被引用数を見ると、研究の影響力をさらに向上させる余地がある

今年の世界大学ランキングは、全世界106の高等教育システムからの1,500校を対象としています。最も多くの大学がランクインした国はアメリカ (197校)で、次にイギリスが90校、中国が71校と続きます。日本の大学は49校ランクインしました。その中で8校が順位を上げ、31校が下がり、10校は昨年と同様のランク、またはランク帯に留まっています。

QS世界大学ランキング2025年版: 上位500位内の日本の大学

2025年ランキ

ング

2024年ランキン

大学名

32

28

東京大学

50

46

京都大学

84

91

東京工業大学

86

80

大阪大学

107

113

東北大学

152

176

名古屋大学

167

164

九州大学

173

196

北海道大学

181

199

早稲田大学

188

214

慶應義塾大学

377

355

筑波大学

465

476

神戸大学

474

472

広島大学


QS
の上級副社長であるBen Sowterベン・ソウター氏は、次のように述べています。

「日本の大学は世界のトップクラスに位置し、アジアの高等教育をリードし、グローバルな評価を形成しています。特に東京大学の先駆的なESG(環境・社会・ガバナンス)戦略は、この地域における持続可能性の基準を築いています。」

「しかし、パンデミック後の長期にわたる入国制限措置の影響で、日本は外国人教員や留学生の確保に引き続き困難に直面しています。日本の大学の90%が留学生比率で低下したものの、最新のデータには希望の兆しが見られます。」

「独立行政法人日本学生支援機構 (JASSO) の 調査による と、2023年の日本の留学生数はパンデミック前の水準には至っていませんが、前年比で21%の増加が見られ、回復傾向にあります。同様に、海外留学する日本人学生の数も回復しています。一般社団法人海外留学協会(JAOS)のデータでは、2023年の日本人の海外留学者数は新型コロナ前の83%に増加しています。この増加はアジア地域、特に日本、韓国、中国間の 外交関係と文化交流の深化を 反映しており、過去最高の学生数がアジアに留学しています。」

「この急増は、岸田文雄首相が2033年までに40万人の外国人留学生と50万人の日本人海外留学者を目指すという、日本の高等教育分野の大規模な再生への明確な兆候と言えるでしょう。」

日本: 焦点

  • 日本の高等教育は、学術関係者と雇用主の両方から国際的に高い評価を受けています。雇用市場での評価において、日本の8大学が世界トップ100にランクインし、その中の5大学はトップ50に位置しており、これはアメリカやイギリスに次ぐ実績です。
  • 学術的評価でも、5大学が世界トップ100に名を連ね、2大学がトップ50に入るなど、中国やドイツと肩を並べています。

雇用主評価

大学

スコア

アジア順

世界順位

世界順位の

推移

東京大学

99.8

1

9

0

京都大学

99

2

13

+1

早稲田大学

96.1

7

30

-6

東京工業大学

94.1

11

37

+2

慶應義塾大学

91.6

14

46

-4

学術的評価

大学

スコア

アジア順

世界順位

世界順位の

推移

東京大学

100

1

7

0

京都大学

98.8

5

18

+2

 

  • 日本の大学は、QSランキングの4つの指標においてアジアでのリーダーシップを示しており、東京大学はアジアで最も高い評価を受けた持続可能な大学として選ばれましたが、持続可能性で世界トップ100に入ったのは日本の大学では東京大学のみです。
  • 教員学生比で世界トップ100に入る5大学があり、この指標で東京医科歯科大学はアジアで最も高い評価を得ています。

教員学生比

大学

スコア

順位

推移

東京医科歯科大学

100

9

+1

東北大学

97.8

47

-6

横浜市立大学

96.2

54

-5

京都大学

94.2

68

-5

東京大学

89.3

89

-5

 

  • また、東京大学はQSの9つの指標のうち6つで国内トップに立ち、就職力指標で世界10位にランクインし、卒業生の高い就職力が示されています。一方、論文被引用数では215位にとどまり、国際共同研究の指標でも世界トップ200に入ることができていません。
  • 留学生および外国人教員の比率で立命館アジア太平洋大学がトップに輝いたものの、国際化には依然として課題が残っており、他の日本の大学はこの2つの指標で世界トップ200に入ることができていません。

評価指標   

構成比   

日本で最も高評価の大学   

当該指標ランキング      

総合ランキング  

学術的評価  

30 %

 

東京大学

7

 

32  

雇用主評価 

15 %

9

教員学生比    

10 %

東京医科歯科大学

9 

661670

学部ごとの引用数 

20 %

東京大学

215 

32  

 外国人教員比率   

5 %

 

立命館アジア太平洋大学

85 

 

901950 

留学生比率   

5 %

50 

国際共同研究ネットワーク

5 %

 

 

東京大学

207  

 

 

32  

就職実績  

5 %

10 

 持続可能性 

5 %

22


詳細な方法論情報はQS世界大学ランキング2025年版の方法論(topuniversities.com)でご覧いただけます。  

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ソース: QS Quacquarelli Symonds