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LONGi、2023年年次報告書を発表

LONGi
2024-06-04 09:48 593

西安(中国)、2024年6月4日 /PRNewswire/ -- LONGi(ロンジ、LONGi Green Energy Technology Co., Ltd. 本社:中国・西安市)は、2023年の年次報告書を発表しました。同報告書によると2023年の同社の売上高は、1294.98億人民元(日本円で約2兆5900億円※1)を達成し、2022年に引き続き1000億人民元を超える売上規模を維持しました。また、上場企業の株主に帰属する純利益は前年比約73%の107.51億人民元(日本円で約2150億円※1)と、業界の産業チェーンの価格の周期的低迷と新旧生産設備入替の影響などが、当社業績を若干押し下げました。

製品の出荷量と売上高

2023年、太陽電池用単結晶シリコンウェハは前年比約147%の125.42GW(社外への販売分53.79GW、自社製品への使用分71.63GW)で9年連続世界1位となりました。また、太陽電池モジュールは前年比約144%の67.52GWとなり、太陽電池セルの社外への販売分5.90GWと合わせて、計73.42GWを出荷しました。
2024年の出荷量の目標は、単結晶シリコンウェハ(自社使用分含む)が約135GW、太陽電池モジュール(自社使用分含む)と太陽電池セル(社外への販売分)の合計が90〜100GWとしています。

総資産と負債率:

2023年末時点の総資産は前年比約117%の約1639.69億人民元(日本円で約3兆2794億円※)となりました。また、総負債は約932.57億人民元となり、負債率(※2)は56.87%と、引き続き50%台の良好な水準を維持しています。

資産減損処理について:

太陽光発電産業チェーンの様々な段階における製品価格の継続的な下落の影響を受け、同社は減損の兆候が見られる資産を判定して減損処理を行い、在庫評価損の引当金52億人民元と固定資産減損の引当金16億人民元を含む計70億人民元(日本円で約1400億円※1)の減損引当金を計上しました。
この様な資産の減損は短期的に業績に影響を及ぼしましたが、LONGiはその企業規模の大きさから他のメーカーに比べ経営上の高い耐性が有り、また、財務状態や資産価値を公正に反映することで今後の更なる健全な経営と事業拡大に繋がる処理となります。

研究開発体制:

現在、さまざまな太陽光発電メーカーが提供する製品とサービスはますます均質化しており、技術的なアップグレードは、技術的にほぼ同じ方向性とプラットフォームに基づいています。各社の製品に大きな差はなく、それが激しい価格競争の原因にもなっています。その様な市場の中でも先進的な新製品の場合は生産能力が過剰になることはないため価格競争に巻き込まれず、メーカー側の業績に寄与するというのが、業界内の誰しもの認識です。
LONGiは、この報告書の対象期間中、市場における新たな機会や需要と供給の動きに直面しながら研究開発投資の積極性を維持し、技術の革新と更新を繰り返し行うことで製品のコスト削減と性能向上を推進、そして、同社の差別化された競争優位性を構築してきました。
2023年通期の研究開発投資は77.21億人民元(日本円で約1544億円※1)にのぼり、売上高の5.96%を占めました。2012年の株式上場から2023年末までに同社は研究開発に約272億人民元(日本円で約5444億円※1)以上を投資し、2023年末時点での特許取得件数は累積で2879件となり、研究開発と技術革新のために全世界の従業員の6.87%にあたる5157名の人員を抱えています。

太陽電池用単結晶シリコンウェハの研究開発においては、3年間の取り組みを経て、LONGiは2024年3月28日にシリコンウェハ新製品「TaiRay」を発表しました。完全なプラットフォームサポート、高抵抗濃度、優れた不純物吸収効果などの稀有な長所を持ち、シリコンウェハの実質的な技術革新において、この10年近く見られなかったブレークスルーを達成し、今年の第2四半期には量産が開始される見込みです。

太陽電池セルの研究開発においては、TOPCon、HJT、タンデムなどの技術路線の追求と投資を続けています。新しいタイプの高効率セルの変換効率のブレークスルーを次々と成し遂げ、ヘテロ接合バックコンタクト技術で27.09%、ペロブスカイト/結晶シリコンタンデム型で33.9%と、単接合型とタンデム型の両方で結晶シリコン太陽電池セル変換効率の世界記録樹立を業界内で独占するなど、同社の研究開発力と最先端技術の蓄積をさらに強固なものにしています。

そして、市場に投入される製品に向けてのセル技術とモジュール技術においては、量産セル技術の開発と導入、顧客のニーズに合わせた新製品の開発などでも優れた成果を出しており、BC(バックコンタクト)技術製品の継続的アップグレードや次世代技術開発も積極的に行っております。そして直近では、同社はHPBC(Hybrid Passivated Back Contact)2.0製品の開発に成功し、同じサイズクラスのTOPConモジュールよりも出力が5%以上高く、発電所の生涯発電量が6.5%~8%アップすることが期待でき、2024年後半から徐々に量産が開始される予定です。PERC生産設備からの転換を加速しており、2025年までにHPBC2.0製品は非常に重要な主導的地位を占めることになります。

生産体制:

単結晶シリコンウェハの年間生産能力は2022年末時点の133GWから2023年末時点には170GWへ、同様にセルは50GWから80GWへ、モジュールは85GWから120GWへとそれぞれ拡張しました。
今後3年間で、同社は単結晶シリコンウェハの年間生産能力が200GWに達し、そのうち、「TaiRay」シリコンウェハが80%以上を占めると予想されています。また、BC(バックコンタクト)セルの年間生産能力は100GW、単結晶モジュールの年間生産能力は150GWに達する計画です。

※1:日本円:1円=0.050人民元で換算
※2:負債率は、総負債÷総資産であり、日本での金融用語の「負債比率」(=負債÷自己資本)とは異なります。

<参考>

■LONGi(LONGi Green Energy Technology Co., Ltd.)について

2000年設立のLONGiは、世界有数の太陽光発電テクノロジー企業として、エネルギー転換のシナリオを自ら描き、顧客視点の価値創造に注力することを使命としています。「太陽エネルギーを利用してグリーンエネルギーの世界を創る」という使命と「堅実で信頼できる技術リーダーシップ」というブランド哲学のもと、LONGiは技術革新に専念し、単結晶シリコンウェハ、セル・モジュール、商業・産業用分散型太陽光発電ソリューション、グリーン電力ソリューション、水素設備という5つの事業分野を構築しています。同社はグリーン電力を提供する能力を磨き、最近ではグリーン水素の製品及びソリューションも加え世界のゼロ・カーボン化を支援しています。
www.longi.com/en

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ソース: LONGi
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