【寧徳(中国)2024年4月15日PR Newswire=共同通信JBN】4月9日、CATLは中国・北京で、使用開始後の5年間で劣化ゼロの世界初の量産可能なエネルギー貯蔵システムTENERを発表しました。全面的な安全性、5年間の劣化ゼロ、堅牢な 6.25MWhの容量を特徴とするTENERは、新しいエネルギー貯蔵技術の大規模導入とこの分野の質の高い進歩を加速します。
世界初の量産可能な5年間劣化ゼロシステム
使用開始から最初の5年間の容量劣化を防ぐことは、バッテリー寿命を延ばす上で大きな成果ですが、電力低下がゼロであることも、新しい電力システムの要件を満たすのを目指すエネルギー貯蔵発電所にとって重要です。バイオミメテイクスSEI(固体電解質界面)技術と自己組織化電解質技術を活用することで、TENERはリチウムイオンの移動の障害を取り除き、電力と容量の両方で劣化ゼロを達成し、ライフサイクル全体を通じて補助電力消費の増加をゼロにすることで、「永遠の」エネルギー貯蔵システムを実現します。
CATLは、最先端の技術と優れた製造能力を活用して、ゼロ劣化バッテリーの高活性リチウム金属に起因する課題を解決し、酸化反応による熱暴走を効果的に防止します。
コンパクトなスペースに巨大なエネルギー:容量6.25MWhの20フィートのコンテナ
TENERは、TEUコンテナ内で6.25MWhという驚異的な容量を達成します。これは、単位面積あたりのエネルギー密度が30%増加し、ステーション全体の設置面積が20%削減されることを示しており、限られたスペース内で革新的な設計によってエネルギー密度と効率を向上させます。
CATLの最先端セル技術がシステムの優れた性能をサポートします。TENERは、エネルギー貯蔵用途向けにカスタマイズされた長寿命で劣化ゼロのセルを搭載しており、エネルギー貯蔵に使用されるLFPバッテリーとしては画期的なマイルストーンである430Wh/Lのエネルギー密度を達成しています。
究極の安全性を確保するための専用の品質管理システム
エネルギー貯蔵における究極の安全性を達成するために、CATLは技術開発、実証試験、動作監視、安全性故障分析を含む専用のエンドツーエンドの品質管理システムを確立しました。CATLは、多種多様のシナリオの要求に応じてさまざまな安全目標を設定し、それらの目標を満たすために対応する安全技術を開発しています。こうした技術の有効性を保証するために、CATLは、さまざまな電力網シナリオにおけるエネルギー貯蔵システムの安全性テストをシミュレートする検証プラットフォームを構築しました。プロジェクトの運用開始後、CATLはAIを活用したリスク監視とインテリジェントな早期警告を通じて運用状況を継続的に監視し、エネルギー貯蔵製品のライフサイクル全体にわたる故障率を計算して、安全設計目標を検証し、最適化を継続しています。
CATLは、TENERで使用されるセルの故障率をPPBレベルまで低減しました。これをライフサイクル全体にわたる運用に拡張すると、運用コストを効果的に削減し、IRR(内部収益率)を大幅に向上させることができます。
エネルギー貯蔵は、グリーンエネルギーへの転換にとって極めて重要な要素です。CATLは、世界中の顧客にワールドクラスのエネルギー貯蔵ソリューションを提供することに断固として取り組んできました。TENERの発表は、エネルギー転換に対するCATLの継続的な取り組みにおける新たなマイルストーンを示すものです。CATLは今後も断固としてオープンイノベーションを追求し、世界の業界パートナーと協力してイノベーションと先端技術の業界リーダーとして相互繁栄の道を切り開いていきます。