【常州(中国)2024年1月26日PR Newswire=共同通信JBN】欧州最大の太陽エネルギー研究機関であるフラウンホーファーISE(Fraunhofer ISE)のStefan W. Glunz教授によると、トリナ・ソーラー(Trina Solar)のi-TOPConは産業高出力時代への移転で重要な役割を果たしています。Gulunz氏は、トリナ・ソーラーが2023年12月に開催した700W+ i-TOPConモジュール会議での、「TOPCon- FROM LAB TO INDUSTRY(TopCon-実験室から産業へ)」をテーマに行った講演についてコメントしました。トリナ・ソーラーはこの会議で他の大手メーカー5社とともに、700W+ PV Open Innovation Ecological Alliance(700W+ 太陽光発電オープンイノベーション・エコロジカルアライアンス)を発表しました。Glunz氏は、「トリナ・ソーラーの素晴らしい成果を祝福したいと思います」と語りました。
Glunz氏は、i-TOPConセルはTOPCon技術を実験室から産業化へと導いたと述べ、この技術の発展に楽観的な見方を示しました。同氏は、ヘテロ接合セルに加えてTOPCon技術は、次世代製品でも引き続き使用されると予測しました。セル効率の大幅な向上が期待されるタンデム技術の実装は、TOPConのような不働態化接触(パッシベーティングコンタクト)技術に基づくだろうと同氏は述べました。フラウンホーファーISEは、2013年にトンネル酸化物不動態化接触(TOPCon、Tunnel Oxide Passivating Contact)セル技術の考え方を導入し、実験室でのTOPConセルは2021年に26%の効率を達成しました。
トリナ・ソーラーはi-TOPCon技術の産業利用への道を開く
トリナ・ソーラーは実験室でのTOPConセル構造を再設計し、TOPCon太陽電池の両面接触と最適化された技術プロセスフローを導入し、TOPConセル技術を実験室から産業化へとさらに引き上げました。同社はこれを「i-TOPCon」と名付けました。この言葉は、フラウンホーファーISEの太陽光発電部門の責任者もTOPConに関する概要論文の中で採用しています。それ以来、i-TOPConはトリナ・ソーラーの独占ラベルになりました。
TOPConの技術は次世代の太陽光発電製品をリードし続ける
Glunz氏は出席者に向け、「TOPCon技術の成果は業界が発展する基礎を築きました」と話しました。産業用TOPConセルの効率は25%を超え、同氏はそれについて心強い結果であると述べました。TOPConセルの効率は、不動態化前面接触セル技術とタンデム技術の導入により、さらに飛躍的な進歩を遂げることが期待されています。
トリナ・ソーラーは、同社主流のN型i-TOPCon技術と製品の革新を続けています。トリナ・ソーラーの技術リーダー兼技術担当アソシエートバイスプレジデントであるYifeng Chen氏は、i-TOPConトルセルをベースにしたタンデム技術の効率予測は30%を超えると述べました。
i-TOPCon技術の向上と成熟によってN型製品の産業化が加速し、業界を700W+の高出力時代へと推進しました。