【ソウル(韓国)2024年1月25日PR Newswire=共同通信JBN】 PCR分子診断のトータルソリューションを提供する韓国の大手企業であるSeegene Inc.(KQ096530)は1月24日、英国のロンドンで、「あらゆる病気のない世界(a world free from all diseases)」の実現に向け、SG OneSystem(TM)事業の技術パートナーとしてマイクロソフト(Microsoft)を選択したことを発表しました。
(1月23日、英国ロンドンで行われたSeegene社とマイクロソフト社のOneSystem™戦略的提携調印式で、記念撮影をするマイクロソフト社のグローバル・ヘルス・ライフサイエンス担当ゼネラルマネージャーElena Bonfiglioli氏(左)とSeegene社CEO兼創業者のJong-yoon Chun博士)
Seegeneはマイクロソフトと協力し、同社のSG OneSystem(TM)事業の成長を促進していきます。この事業は、Seegeneが持つ独自のシンドローム定量PCR技術を世界中の有力企業と共有し、分子診断において異業種連携によるイノベーションを推進するという、これまでにない戦略です。Seegeneはこの事業に参加する企業を拡大して世界的なコンソーシアムを形成し、これにより世界中の国々に最適なソリューションを提供していくことで、各国が将来のパンデミックに効果的に対処、共同して「あらゆる病気のない世界」に近づくことが可能になります。
この目標を実現するために、Seegeneはマイクロソフトのグローバルヘルスケアチームと協力して、共同ビジョンを提唱し、潜在的なパートナーとの橋渡しを行い、SG OneSystem(TM)の年次シンポジウムに共同参加することで、SG OneSystem(TM)のさらなる成長を促進していきます。SG OneSystem(TM)事業に参加する科学コミュニティーやその他のパートナーを招いて行われる宣言式など、現在および将来のSG OneSystem(TM)パートナーを結び付けるさまざまな主要なイベントが、共同ビジョンを記念して今年上半期に開催される予定です。
SeegeneのDigitalized Development System(SGDDS)は、Azure OpenAI Serviceを含むMicrosoft Azureサービスを統合します。これを活用してSGDDSによって生成された広範なデータを扱う研究者がデータのインタラクションおよび分析処理が行えるようになります。非常に安全でコンプライアンスに準拠したAzure Trusted Research Environment(TRE)の実装は、PCR研究の限界を押し広げ、プライバシーと規制順守の両方を確保することに役立ちます。SeegeneはAIを活用した単一の分析プラットフォームであるMicrosoft Fabricを実装し、データ統合、データエンジニアリング、データサイエンス、データ監視、リアルタイム分析、ビジネスインテリジェンスに及ぶ機能を使用して、Seegeneのデータを統合し、誰もがそのデータにアクセスし、管理し、そのデータに基づいて行動する方法を再構築します。Copilot for Microsoft 365を介したAI主導のアシスタンスの統合によって、生産性を高め、イノベーションを促進して創造性が強化されることが期待されています。
さらに、Seegeneは、PCRデータの次世代管理と分析を含むヘルスケアイノベーションの共同研究においてマイクロソフトと協力し、ヘルスケア分野における将来の事業を模索していきます。Seegeneは、効果的な治療と予防の基盤となる正確な疾患の早期診断を提供することで、マイクロソフトと協力してヘルスケアエコシステムを改善することを目指しています。
Seegeneの最高経営責任者(CEO)兼創業者であるJong-Yoon Chun(ジョン・ユン・チュン)博士は、「マイクロソフトとの戦略的提携によって、より構造化されたSG OneSystem(TM)事業モデルを構築できるようになります。私たちの共同の取り組みを通じて、"あらゆる病気のない世界"への道を切り開く相乗効果が生まれることを期待しています」と述べています。
マイクロソフトのグローバルヘルス・ライフサイエンス部門のゼネラルマネジャーであるElena Bonfiglioli(エレナ・ボンフィグリオーリ)氏は、「当社は"あらゆる病気のない世界"を実現するというSeegeneのビジョンを支持します。Seegeneのデジタルトランスフォーメーションに協力することに加えて、グローバルなパートナーを発掘し、ヘルスケアエコシステムをさらに強化するために協力していきます」と述べています。
Seegeneについて
Seegene(シージェン)は、シンドローム定量PCR技術に関して23年間にわたる研究開発、製造、事業を行ってきた経験を持っており、この技術は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの際に、世界100カ国以上の国で3億4,000万件を超える新型コロナウイルス感染症検査を提供して注目されました。Seegene独自のシンドロームPCR技術の大きな特徴は、同様の症状を引き起こす14種類の病原体を1つのチューブで同時に検査し、病気の重症度と相関する感染性プロファイルに関する定量的情報を提供できることです。
SG OneSystem(TM)事業について
SG OneSystem(TM)事業は、「あらゆる病気のない世界」を実現するためのグローバル戦略です。SG OneSystem(TM)は、研究室の科学者や専門家が、世界的な連携を通じてSGDDSを利用し、あらゆる生物および分野の疾患をカバーするシンドローム定量PCR診断検査を開発できるようにすることを目的としています。
Seegeneは、独自のシンドローム定量PCR技術を世界中の大手企業と共有し、診断検査の開発、製造、販売を行うコンソーシアムパートナーとして提携することに全力で取り組んでいます。SG OneSystem(TM)は、開発だけでなく薬事規制、製造、マーケティング、販売までを含め、単一企業からグローバルな取り組みの積み重ねに至るまで、あらゆる疾患を対象とした製品開発の負担を軽減することが期待されます。SG OneSystem(TM)の成功は、理解しやすい予防策の提供を導き、生物学的エコシステム全体の持続可能な未来に貢献します。
SG OneSystem(TM)事業の一環として、Seegeneは2023年9月にSpringer Nature(シュプリンガーネイチャー)と共同で初の「Open Innovation Program powered by Seegene」を発表し、専門家、科学者、臨床医があらゆる分野でシンドローム定量PCRアッセイを開発できるようにしました。