【深セン（中国）2024年1月18日PR Newswire＝共同通信JBN】ファーウェイ（Huawei Technologies、華為技術）はこのほど、2024年における「Top 10 Trends of Data Center Facility（データセンター施設のトップ10のトレンド）」に関する会議を開催し、対応するホワイトペーパーを発表しました。会議ではHuawei Data Center Facility DomainのYao Quan社長が、将来のデータセンターの3つの特徴として、信頼性、簡素化、持続可能性を定義しました。
トレンド1：高信頼性製品とプロフェッショナルサービスが、安全で信頼性の高いデータセンター運用を保証するカギ
「full-chain safety（フルチェーンセーフティー）」のコンセプトは、製品の設計と製造全体を通じて実施される必要があります。専門的な配備とO&Mサービスを提供することで、製品の故障率を低減し、被災後の影響を最小限に抑え、エンドツーエンドの保証メカニズムを改善することができます。
トレンド2：分散型冷却アーキテクチャーは、冷却の安全性を確保するためのより良い選択肢になります
集中型冷却アーキテクチャーとは対照的に、分散型冷却アーキテクチャーは、サブシステムが互いに独立しているという意味でより柔軟であり、1つのデバイスの故障が他のデバイスの動作に影響を及ぼすことはありません。
トレンド3：予知保全はデータセンター・インフラの基本機能になります
データセンターのメンテナンスは通常、イベント発生後に行われる。しかし、インテリジェント・コンピューティング時代の到来により、イベント後のメンテナンスはイベント前のメンテナンスに取って代わられます。脆弱なコンポーネントの耐用年数、デバイスの熱暴走、冷却システムの漏れを予測し、事故を未然に防ぐことができます。
トレンド4：ライフサイクル・ネットワーク・セキュリティー保護システムはデータセンター施設の盾になります
デジタル技術やインテリジェント技術の進歩に伴い、ネットワーク攻撃はますます頻発しています。ソフトウエア・セキュリティーは、供給セキュリティー、徹底的な防御、O&M/運用セキュリティーの3つの側面からライフサイクル・ネットワーク・セキュリティー保護システムを構築する必要があります。
トレンド5：プレハブ型モジュラー式ソリューションは、高品質・短納期の最適な選択肢となります
従来の建設に比べ、プレハブ型モジュラー式ソリューションは工期が短く、品質が高い。高品質の現場納品と迅速なサービス展開を保証し、現場建設がもたらす廃棄物を大幅に削減します。
トレンド6：専門的な管理プラットフォームがデータセンターのO&Mをより安全かつ効率的にします
データセンターは集中的にスケールアップする傾向にあります。その結果、全体的なO&Mの複雑さが劇的に増しています。専門的な管理プラットフォームは、データセンターのO&M効率と精度を大幅に向上させることができます。
トレンド7：不確定なサービス要件シナリオでは、空冷と液冷の融合が望ましいアーキテクチャーとなります
業界は、汎用コンピューティングからインテリジェント・コンピューティングへと移行しつつあります。データセンターには、汎用コンピューティングとインテリジェント・コンピューティングに対応したシナリオが存在する可能性があります。そのため、空冷と液冷のコンバージェンスが好ましいアーキテクチャーとなり、空冷と液冷の割合を調整することで、さまざまなニーズに柔軟に対応できるようになります。
トレンド8：間接蒸発式冷却は現在も将来も最良の冷却方式
冷却源を考えると、間接蒸発式冷却システムは、構造、効率、O&Mの面で冷水システムよりも明らかに優れています。間接蒸発式冷却システムの分散冷却アーキテクチャーは、シングルポイント故障を効果的に防ぎます。自由な冷却源を最大限に利用することで、必要な熱交換は1回だけです。寒冷地では、コンプレッサーは大部分の時間休止していることができ、最適なPUEを達成できます。
トレンド9：PUEをさらに削減するには、効率的なコンポーネントへのフォーカスをシステムエンジニアリングの最適化にシフトするのが最適解
従来のデータセンターでは、機器の効率向上に重点を置いてきました。しかし、物理的な制約から、コンポーネントの効率改善はボトルネックになろうとしています。そのため、効率的なコンポーネントへのフォーカスを、S-ECOモードを例としたシステムエンジニアリング最適化へとシフトさせる必要があります。
トレンド10：AI最適化が既存データセンターのエネルギー効率をインテリジェントに最適化する最適な選択肢となる
従来の方法とは対照的に、AIエネルギー効率最適化ソリューションは、あらかじめ設定されたAIアルゴリズムとビッグデータモデルにより、既存データセンターのエネルギー効率を最適化します。また、AIによる最適化は関係者の専門知識に依存しないため、迅速な最適化と優れた効果が特徴です。
ファーウェイは、信頼性が高く、簡素化され、持続可能なデータセンター設備製品とソリューションの創造にこだわり、デジタル時代を前進させる取り組みの一環として、1ワットあたりでより多くのコンピューティングパワーを駆動できるようにすることで、顧客とパートナーがグリーンで信頼性の高いコンピューティング用インフラを構築できるよう支援します。
ホワイトペーパーを以下からダウンロードして詳細をご覧ください：
https://digitalpower.huawei.com/attachments/index/1991747e83d947b686b012919c687a88.pdf
