東京大学がアジアで最もサステナブルな大学の座を獲得
ロンドン, 2023年12月5日 /PRNewswire/ -- 世界的な高等教育評価機関であるQS Quacquarelli Symonds(以下QS)は、QS世界大学ランキング:サステナビリティの第2版を本日発表しました。QS世界大学ランキングは、大学の社会的影響、環境への影響、およびガバナンスを評価し、大学が世界でもっとも差し迫った環境問題や社会問題に取り組むためにどのように行動しているかを評価する独自の詳細な枠組みです。
QS世界大学ランキング:サステナビリティ2024は95の国と地域から1397校の教育機関を掲載しており、その数は昨年のパイロット版の倍以上となっています。
最もサステナブルな大学の座は、トロント大学が獲得しました。
米国が209校と最も多くランクインし、うち1校は世界トップ10に入っています。英国は93校と2番目に多くランクインし、うち2校がトップ10に入っています。中国は90校がランクインし、3番目に多いもののトップ100に入っている大学はありません。アジアからは4校が世界トップ50に入り、うち東京大学(22位)、シンガポール国立大学(26位)、ソウル大学校(46位)、南洋理工大学(50位)が上位となっています。
QS世界大学ランキング:サステナビリティ2024 - トップ20 |
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2024年順位 |
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1 |
トロント大学 |
カナダ |
2 |
カリフォルニア大学バークレー校(UCB) |
米国 |
3 |
マンチェスター大学 |
英国 |
4 |
ブリティッシュコロンビア大学 |
カナダ |
5 |
オークランド大学 |
ニュージーランド |
6 |
インペリアル・カレッジ・ロンドン |
英国 |
7 |
シドニー大学 |
オーストラリア |
8 |
ルンド大学 |
スウェーデン |
9 |
メルボルン大学 |
オーストラリア |
10 |
ウェスタン大学 |
カナダ |
=11 |
ニューサウスウェールズ大学(UNSW Sydney) |
オーストラリア |
=11 |
ウプサラ大学 |
スウェーデン |
13 |
マギル大学 |
カナダ |
14 |
デルフト工科大学 |
オランダ |
=15 |
マサチューセッツ工科大学(MIT) |
米国 |
=15 |
エディンバラ大学 |
英国 |
17 |
ブリストル大学 |
英国 |
18 |
スイス連邦工科大学チューリッヒ校 |
スイス |
19 |
ダラム大学 |
英国 |
20 |
グラスゴー大学 |
英国 |
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エグゼクティブサマリー:日本
QSのこのランキングには、日本の大学が30校掲載されています。東京大学はアジアで最もサステナブルな大学として、世界22位にランクインしています。東京大学は、日本の大学として唯一世界トップ100にランクインしています。
世界トップ500の日本の大学 |
|
2024年順位 |
教育機関名 |
22 |
東京大学 |
124 |
京都大学 |
164 |
東北大学 |
168 |
北海道大学 |
170 |
九州大学 |
185 |
名古屋大学 |
229 |
大阪大学 |
250 |
筑波大学 |
255 |
東京工業大学(東工大) |
272 |
慶應大学 |
283 |
早稲田大学 |
316 |
広島大学 |
320 |
神戸大学 |
372 |
立命館大学 |
日本:注目ポイント
以下の表は、指標ごとの上位の結果を示します。
指標 |
東京大学 |
その他の日本の上位大学 |
環境教育 |
世界2位、アジア1位 |
東北大学(59位) 京都大学(82位) |
環境サステナビリティ |
世界10位 |
立教大学(99位) |
知識の交流 |
世界11位、アジア1位 |
京都大学(81位) |
雇用可能性と成果 |
世界26位、アジア4位 |
京都大学(40位) 東北大学(90位) |
健康とウェルビーイング |
世界99位、アジア1位 |
|
教育の影響 |
世界240位 |
|
平等性 |
九州大学(401位) |
|
環境研究 |
世界64位 |
京都大学(100位) |
ガバナンス |
九州大学(97位) 立命館大学(244位) |
雇用可能性と成果:トップ100の日本の大学 |
||
教育機関名 |
スコア |
順位 |
東京大学 |
98.8 |
26 |
京都大学 |
98.1 |
40 |
九州大学 |
95.7 |
71 |
東北大学 |
93.6 |
90 |
QSのシニアバイスプレジデントのベン・ソーターは、次のように述べています。「日本の高等教育におけるサステナビリティは、アジア全般と同様、優れた領域と改善の余地が対照的である国の一つです。一方で日本の大学では、特に東京大学において、環境教育、知識の交流、そして雇用可能性と成果において世界水準の能力を発揮し、学力、コラボレーション、卒業生の成功の面で優れています。また、セクター全体で多様性と包括性が著しく低く、ガバナンスと平等性の分野で課題に直面しています」
ソーターは続けてこう述べています。「こうした課題を克服するためには、日本の大学は職員と学生の多様性を優先し、包括性を強化し、効果的な障害者支援を確保するべきです。包括性と多様性に優れた環境は、すべての人の教育体験を豊かにします」
QS世界大学ランキング:サステナビリティ2024の調査方法は、以下の3つの評価カテゴリーに基づいて大学の成果を測定するものとなっています。
ü 環境への影響(全体のスコアの45%)では、環境サステナビリティ、環境教育、環境研究の3つの指標を集計しています。
ü 社会的影響(全体のスコアの45%)では、平等性、知識の交流、教育の影響、雇用可能性と成果、健康とウェルビーイングの5つの指標を集計しています。
ü ガバナンス(全体のスコアの10%)では、倫理、採用方法、透明性、意思決定などの優れたガバナンスに関する要素を考慮しています。
全体のランキングは12月5日05:00(東部標準時)に公開され、QS世界大学ランキング:サステナビリティ2024 | 上位大学で閲覧することができます。
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