人権管理宣言、環境に配慮した配送ボックス、社内ESG委員会の設置などの進捗で同社の格付けはB+に
【ソウル(韓国)2023年11月30日PR Newswire=共同通信JBN】PCR分子診断用トータルソリューションを提供する韓国の有力企業Seegene Inc.(KQ096530)は11月10日、Korea Institute of Corporate Governance and Sustainability(KCGS)が実施した2023年ESG格付けで総合評価「B+」を獲得したと発表しました。
韓国の主要なESG評価機関の1つ、KCGSは毎年、国内上場企業の持続可能な経営レベルを環境、社会、ガバナンスのカテゴリーで評価しています。同機関はS、A+、A、B+、B、C、Dの段階で企業を評価しています。
Seegeneは、2022年の総合評価「C」から2段階改善し、「B+」を獲得しました。具体的には、環境カテゴリーで1段階改善(「B」から「B+」へ)、社会カテゴリーで「B+」を維持、ガバナンスカテゴリーで3段階改善(「D」から「B+」へ)しました。同社は、非財務リスクを積極的に管理するための基盤となる持続可能な経営への取り組みが前進したことが、今回の成果につながったと考えています。
Seegeneは2022年、取締役会直属のESG委員会を設置し、環境に優しいシステムの構築、プロダクト・スチュワードシップの強化、ステークホルダー価値の向上、持続可能なガバナンスの確立という4つの中核的戦略方針を策定しました。こうした目標を達成するため、同社は専任のESGチームを組織し、各分野で継続的な改善を図りました。
さらにSeegeneは、2022年から持続可能性管理レポートを発行しています。
格付けの各カテゴリーを詳しく見ると、「環境」では、気候変動への積極的な対応と経営努力の強化がみられたとされています。世界的な環境規制に対応するため、Seegeneは100%リサイクル可能な材料で作られた環境に優しい配送ボックスを開発し、これにより輸送コストと温室効果ガス排出量の12%削減を実現しました。Seegeneは2022年11月、環境に優しい配送ボックスを国内特許出願し、2023年10月には特許協力条約(PCT)に基づき国際出願を行いました。
Seegeneは、人権管理宣言の発表と情報セキュリティー管理システムの確立で、「社会」カテゴリーも強化しました。同社は、障害者を含む雇用機会の均等を奨励しています。
「ガバナンス」に関しては、社内外の主要なESG課題・リスクを監督するため、ESG委員会が設置されました。これにより同社は、全てのステークホルダーと信頼関係を構築し、監督の行き届いた、責任ある事業運営を確かなものにできました。特にSeegeneは、透明性の向上と株主の権利尊重を保証しています。
SeegeneのDavid Lee投資家向け広報担当副社長は「当社は、株主価値の向上を図りつつ、気候変動、人権管理、サプライチェーン管理に積極的に対応することで、ESG経営の改善を継続していきます」と話しています。