造幣局は国王陛下の肖像が描かれた初の流通コインも鋳造
【ウィニペグ(カナダ・マニトバ州)2023年11月16日PR Newswire=共同通信JBN】カナダ造幣局(Royal Canadian Mint)は14日、Marie Lemay社長兼最高経営責任者(CEO)がマニトバ州ウィニペグにある造幣局の製造施設でチャールズ3世国王陛下の肖像を施したカナダ初の流通コインを公開、鋳造したことで、カナダ・コインの歴史における新時代の到来を告げました。2023年発行の1ドルの流通コインは、1953年から2023年までエリザベス2世女王陛下の肖像がカナダのコインを飾ってから70年で初めて新たな君主の肖像を描いたものとなります。チャールズ3世の現代的な肖像画は、公開式典にも参加したカナダ人アーティストSteven Rosati氏の作品です。
カナダ造幣局のMarie Lemay社長兼最高経営責任者は「1908年に開局して以来、造幣局はカナダ・コインに在位君主の肖像画を飾ってきました。カナダ政府がチャールズ3世国王陛下の肖像がカナダ・コインに使用されることを発表した際、私たちは長く続くカナダの伝統を再度守ることを誇りに思いました。多くの従業員が一丸となって歴史的挑戦に挑み、私たちは国王陛下の誕生日に生産を開始する準備を整えたことをうれしく思います」と述べました。
Chrystia Freeland副首相兼財務相は「硬貨鋳造における王室の肖像は重要なカナダの象徴です。Steven Rosati氏の肖像画はふさわしい賛辞であり、カナダはこの最初の流通コインの鋳造で国王陛下の誕生日を祝えることを誇りに思います」と述べました。
5月6日にカナダ政府が将来のカナダ・コインの表側(ヘッド側)にチャールズ3世国王陛下の肖像を採用すると発表した後、すぐにカナダ造幣局はこの新たなデザインを製作する工程に入りました。経験豊富なコインデザイナーと造幣局の彫刻家に「カナダ製」の新君主の肖像画のコンセプトを提案するよう招請しました。多くのアーティストや彫刻家がこの歴史的な呼び掛けに応え、モントリオールを拠点とするSteven Rosati氏が強豪ファイナリストの中で勝ち残りました。
アーティストのSteven Rosati氏は「カナダ・コインの歴史の中でこのような特別な機会に私のチャールズ3世国王陛下の肖像デザインが選ばれたことは光栄であり、大変恐縮しています。最終的に生産されるのを見るのがとても楽しみであり、誇りです。カナダ造幣局のためにデザインした多くの才能あるアーティストの一員となれて非常にありがたく思います」と述べました。
Rosati氏は、1990年以来、カナダの硬貨鋳造で王室の肖像をデザインした3人目のカナダ人アーティストです。その前には、Dora de Pédery-Hunt氏(1990年~2002年)とSusanna Blunt氏(2003年~2023年)がいました。
造幣局は公的コイン両替所を通じ、また、国家コイン管理システムを通じて新たな市場需要に応えることにより、今年12月までに全流通貨幣において少量の流通を開始することを計画しています。地金と貨幣の表側への国王陛下の肖像の追加も、2023年12月に開始されます。
以下のコレクター製品は、この節目を記念して発行されます:
チャールズ3世国王陛下の新しい肖像を施した全流通貨幣と関連したコレクター製品の画像はこちらで入手可能です。
▽カナダ造幣局(Royal Canadian Mint)について
カナダ造幣局(Royal Canadian Mint)はカナダで流通するコインの鋳造、流通に責任を持つ国営企業です。造幣局は世界最大で最も多様な造幣局の1つで、受賞したコレクターコインや市場をリードする地金製品、名声あるカナダの軍人や民間人をたたえるものを生産しています。ロンドンおよびCOMEXグッドデリバリーリファイナーとして創設された造幣局は、あらゆる領域でクラス最高の金銀精錬サービスも提供しています。環境をもっと大切にし、安全かつ包摂的な職場を育て、地元に好影響を及ぼそうと努力する組織として、造幣局は運営のあらゆる局面で環境、社会、ガバナンスの実践を統合しています。
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ソース:Royal Canadian Mint