チャイナユニコムとファーウェイがExquisite Automotiveの商用5G-Advancedフレキシブル生産ラインの展開を支援

【保定（中国）2023年11月9日PR Newswire＝共同通信JBN】チャイナユニコム（China Unicom、中国聯通）とファーウェイ（Huawei、華為技術）はこのほど、Exquisite Automotive Systems Co., Ltd.（「EA」）の保定オートメーション技術部門が超高信頼性と超低遅延を特徴とする商用5G-Advancedフレキシブル生産ラインを展開するにあたり、支援を開始しました。

河北省保定にあるGreat Wall Motor（長城汽車、GWM）の工場では、カールーフの生産ラインで5G-Advanced機器が使用されています。従来の産業制御は、端末機器のシリアル接続と制御を実現するために有線ネットワークに依存していました。しかし、ロボットアーム、スライドユニット、旋回テーブルなどのモバイルアプリケーション・シナリオでは、一定期間の稼動後にワイヤーの磨耗によって生産が中断することが多く、年間平均約60時間のダウンタイムが発生しています。

5G-Advancedネットワークは超高信頼性と超低遅延を実現するため、高い応答速度を必要とするハイエンドのコア製造プロセスに最適な選択肢になっています。ワイヤレスの産業用ネットワークを使うことで、ワイヤーの制約から完全に開放されます。有線ネットワークと比較して、5G-Advancedソリューションはネットワーク展開を容易にし、フレキシブルな製造をよりよくサポートできます。また、有線ネットワークでは2本別々の専用線でデータ収集（IT）や産業制御（OT）などの機能を提供しますが、5G-Advancedネットワークはこうした複数の機能を統合して効率性を高めます。

河北省保定にあるEAはGreat Wall Motor Co., Ltd.（GWM）の子会社で、年間売上高は20億人民元以上です。EAは、GWMおよび他の自動車会社向けに、インテリジェント機器の開発と自動化生産ラインの設計・統合を行っています。

EAの産業インテリジェンス部門のYuan Zhanjiang副ゼネラルマネジャーは記者会見で、「製造企業の変革とアップグレードにはデジタル化が必須事項です。5G-Advancedの特徴は超高信頼性、低遅延、そして展開が容易なことです。これらの特徴はEAの5G-Advanced産業用インターネットラボで検証されており、間もなく当社の商用生産ラインのサポートを開始する予定です。私たちは、企業の変革とアップグレードがもたらすチャンスを捉え、デジタル技術を活用して当社のスマート製造能力を継続的に引き上げ、GWMと製造業全体の変革とアップグレードに貢献していきます」と述べました。

現在、多くの国が産業のデジタルトランスフォーメーションを経済成長の新たな原動力と見ています。そのため、そうした国は製造業をますますデジタル化し、コネクテッドし、インテリジェントにしようと取り組んでいます。デジタルを運用する能力はいまや製造企業にとって必須であり、柔軟なスマート製造は継続的に勢いを増しています。

チャイナユニコムのFan Ji'anチーフ・ビッグデータサイエンティストは、チャイナユニコムがデジタルインフラの構築を加速し、デジタル技術の統合イノベーションを深化させていることを指摘しました。Fan氏は、「5G-Advancedによって、産業用アプリケーションは補助的な生産システムから中核的な生産システムへと移行しつつあります。私たちは、より多くの典型的な5G-Advancedのアプリケーションが重要なシナリオで登場し、製造業のデジタル化をさらに推進していることを目撃しています」と述べました。

チャイナユニコムは、5G-Advancedアプリケーションは企業にとってより大きな価値を生み出せると考えています。Fan氏は続けて「私たちは、あらゆる産業部門と協力してイノベーションの新たな勢いを生み出し、デジタル経済と実体経済を統合することで質の高い発展を促進したいと考えています」と述べました。

世界の業界は5G-Advancedの開発を積極的に推進しています。先月閉幕したGlobal Mobile Broadband Forumでは、チャイナユニコムを含む世界の通信事業者13社が共同で5G-Advancedネットワークの第1波を開始し、5G-Advancedが技術検証から商用展開に移行したことを示しました。2024年は5G-Advancedの商用利用元年になることでしょう。