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ファーウェイのDavid Wang氏:UBB5.5Gはデジタル生産性を最大化する

Huawei
2023-10-13 16:09 1160

【ドバイ(アラブ首長国連邦)2023年10月13日PR Newswire=共同通信JBN】第9回Ultra-Broadband Forum(ウルトラブロードバンド・フォーラム)(UBBF 2023)で、ファーウェイ(Huawei、華為技術)の取締役エグゼクティブディレクター兼ICTインフラストラクチャー管理取締役会会長であるDavid Wang氏は、ウルトラブロードバンド業界の最新開発とベストプラクティスに関する「UBB5.5G Maximizes Digital Productivity(UBB5.5Gはデジタル生産性を最大化する)」と題した基調講演を行いました。同氏はこの基調講演で、ネットワークのアップグレード、デジタル技術の広範な適用の加速、デジタル生産性の最大化など、ウルトラブロードバンド(UBB)が現在進んでいる戦略的方向性についての同氏の見解を共有しました。

David Wang speaking at the 9th Ultra-Broadband Forum
David Wang speaking at the 9th Ultra-Broadband Forum

実体経済においてデジタル技術の適用が深まることで、生産性の向上が促進されています。このいわゆるデジタル生産性は、急速にデジタル経済の成長の中核エンジンになっています。クラウド、AI、5G、UBBなどのデジタル技術も絶え間なく進化しています。これらは現在、新しいデジタルサービスを通じて企業や家庭でも見られるようになりました。これによって、企業のデジタル変革が加速し、より優れたインテリジェントなエンターテイン

メント、生活、仕事が人々に提供されています。また、これらの新しいサービスの導入は、デジタル生産性の進展の要因になっています。

Wang氏は「もともと、ウルトラブロードバンドネットワークは、コネクティビティーの提供に重点を置いてきました。その後、当社はより良いエクスペリエンスを追求するためにシフトチェンジしました。5.5G時代のウルトラブロードバンドはデジタルサービスの生産性をさらに引き出すことに注力するため、誰もがどこにいても、より簡単かつ効率的にデジタルサービスにアクセスできるようになります。このような次世代デジタルインフラストラクチャーは、ハイパーコンバージドデータセンターによってサポートされるユビキタスな10ギガビットアクセス、柔軟なウルトラブロードバンドトランスポート、大規模なコンピューティングパワーを提供します。この新世代のデジタルインフラストラクチャーの展開によって、デジタル経済のより迅速な発展も可能になります。ファーウェイは顧客や業界パートナーと協力してF5.5GとNet5.5Gの進化を推進し、ウルトラブロードバンド業界全体を前進させ、デジタル生産性を最大化していきます」と述べました。

デジタル生産性を最大化するには、3つの重要な課題を克服する必要があるとWamg氏は説明しました。まず、業界はデジタルサービスの提供に必要な膨大なコンピューティングパワーをサポートする方法を見つける必要があります。2番目に、膨大な数の同時接続ユーザーに対して保証された接続サービスを提供する必要があります。3番目に、どこにいても、誰にでも、ユビキタスなアクセスと質の高いエクスペリエンスを実現する必要があります。

同氏はさらに、生産性重視のウルトラブロードバンドネットワークが将来必要となるアップグレードについて説明しました。

まず、ユビキタスな10ギガビットアクセスは、モバイルブロードバンド、ホームブロードバンド、企業キャンパスネットワーク、企業専用線サービスの10 Gbpsへのアップグレードを加速することで実現できます。これにより、ユビキタスな10ギガビットモバイルブロードバンドが可能になり、住居全体にシームレスな10ギガビットホームネットワークが提供され、組織向けの10ギガビットキャンパス接続がアップグレードされ、フレキシブルでハイスループットの10ギガビット専用線サービスが提供されます。これらの高品質の10ギガビット接続のおかげで、デジタルサービスは世界中のより多くの人々や組織に恩恵をもたらすことになります。

ユビキタスな10ギガビットアクセスは、高品質で弾力性のあるトランスポートネットワークに進化するコンバージドベアラーネットワークも必要とします。ほとんどのIPおよび光メトロネットワークは400Gをサポートし、さらに800Gに進化する必要があります。バックボーンネットワークも、より強力なトランスポート機能を備えた400Gをサポートします。エンドツーエンドの光クロスコネクト(OXC)ネットワークは、レイテンシー(遅延)の影響を受けやすいサービスにエクスペリエンス保証を提供します。現在、アクセス、メトロ、全国ネットワークサービスの許容レイテンシー時間は、それぞれ1ミリ秒、5ミリ秒、20ミリ秒です。

さらに、AIコンピューティングパワーを最大限に発揮するには、ハイパーコンバージドデータセンターが必要になります。Wang氏は、高度なハイパーコンバージドアーキテクチャーを採用することで、データセンターネットワークは汎用コンピューティング、ストレージ、ハイパフォーマンスコンピューティング、AIコンピューティングの要件に対応できるようになると述べました。800GEの高速相互接続と組み合わせることで、投資収益率が大幅に向上します。明示的な輻輳通知アルゴリズムとネットワークスケールの負荷分散アルゴリズムにより、IOPSが85%高いロスレスネットワークと、トレーニング効率を20%向上させるAIクラスターネットワークが可能になります。

最後になりましたが、ネットワークの自律性を高め、自己最適化機能を提供するには、通信の大規模モデルが必要となります。高度に自動化とデジタル化が進んだ現在のネットワークには、より自律性を高める新しいインテリジェント機能が間もなく組み込まれるとみられています。テレコムの大規模モデルは、このプロセスを加速して、インテント駆動型で人間とコンピューターの対話と自己最適化をサポートするL4自動運転ネットワーク(ADN)を開発することができます。これらのモデルを使用して、エンジニアはすでに以前の2倍の機器セットを管理できるようになりました。

Wang氏は、ウルトラブロードバンドはデジタル経済成長を加速する重要なインフラストラクチャーであると強調しました。同氏は、さまざまなエコシステムプレーヤーが協力して、政策支援を提供し、ビジネス革新、製品アプリケーション、エコシステム開発を加速するように呼び掛けました。同氏は締めくくりとして、ウルトラブロードバンド業界は協力することで、今後も前進を続け、デジタル生産性を最大化し、より多くの人々や組織がデジタルサービスの恩恵を受けることができると指摘しました。

ソース: Huawei