北京、2023年10月11日 /PRNewswire/――独学で中国語を学び、中国の無形文化遺産の継承者に弟子入りしたブラジル人のAmiris Rodrigues Barrosさんは、中国北部の天津にある南開大学で修士号を取得中で、中国の伝統文化に夢中になりました。
中国に興味を持ったのはブラジルの高校時代で、中国語の授業に出席し、中華料理に舌鼓を打ったことからです。
2019年、南開で留学していたAmirisさんは「京東大鼓」に魅了されました。中国の国家級無形文化遺産に登録されている「京東大鼓」は、北京東部の方言を使った太鼓音楽とバラード歌唱の民俗芸術です。
Amirisさんは、「京東大鼓」の芸術家、王文磊の弟子であり、パフォーマンスパートナーとして、中国の伝統文化の魅力を実感し、中国とブラジルの文化交流のメッセンジャーになりたいと願っています。
彼女は中央広播電視総台（CMG）に、「これは文化の交流であり、継承だと思います。私たちは互いに感謝し、ともに前進していきます。これは中国の人達が文明間の相互学習と呼ぶものです」と語りました。
土曜日と日曜日に北京で開催された全国会議で、中国の習近平国家主席は公共コミュニケーションと文化の仕事について指示を出し、より強い文化的自信を築き、開放的で包容的なアプローチに従い、新境界を開拓しながら基本原則を守る必要性を強調しました。
文化的な自信を深める
中国は、中華文明と諸外国文明の相互交流と学習を促進し続けることで、その文化的自信と個性を示してきました。
上海を例にとってみましょう。合計3075もある歴史的建造物、397の保護道路（道と路地）、250の保護地区、44の歴史的・文化的地域が、市内に新しく活気ある文化空間を提供しています。
都市文化は経済成長にも力を与えます。2022年、上海の文化・クリエイティブ産業の総生産高は、市の総GDPの約13％を占めています。
2022年と2023年には、地元の美術館やギャラリーで海外発の展覧会が数多く開催され、住民に多様で素晴らしい美術コレクションを展示し、異なる文明間の相互学習と交流を促進しました。
この夏、伝統文化に焦点を当てた学習観光の人気が高まり、中国の博物館には大勢の人が訪れました。
北京市文化局の発表によると、「夏休み中の博物館フィーバー」現象を受け、北京市内46の博物館が8月に毎週月曜日の休館を一時的に取りやめ、毎日開館することになりました。
中国東部の山東省曲阜市にある孔子博物館の館長である郭思科氏は、この「博物館ブーム」の原因について、中国の若者の「伝統文化への熱狂」にあると述べました。
彼は、「若い世代は文化に自信があり、素晴らしい中国の伝統文化を愛しています」と話しました。
習近平主席は、この新たな歴史的出発点において現代中国文明を構築するために、中国は自国の文化に自信を持ち、独自の道を追め続け、中国の経験を中国の理論に昇華させ、知的独立と自立を実現すべきだと、6月の文化継承と発展に関する会議で述べました。
習近平主席は指示の中で、文化的繁栄をさらに推進し、文化先進国を建設し、新たな歴史的出発点において現代中国文明を育成するという新たな文化的使命に重点を置き、関連作業を行うべきだと指導しました。
相互学習、文明間の交流
習近平主席はかつて、自信に満ちた文明だけが、自国の特徴を保ちながら、さまざまな文明を許容し、そこから学び、吸収することができると語りました。
主席は、2019年7月に成都で開催された成都夏季ワールドユニバーシティゲームズの開幕式に出席した賓客を歓迎する宴席で、人類の文明発展における大会の重要性を強調しました。
彼は、「文明はさまざまな形をとり、世界をカラフルで多様なものにしています」と語り、人類共通の価値観を擁護し、未来を共有するグローバル・コミュニティを構築するための新たな章を書こうと呼びかけました。
中国は20カ国以上と文化遺産分野の協力協定を締結し、一帯一路構想参加国と文化財保護・修復、共同考古学協力を行ってきました。
2019アジア文明対話大会の期間中、中国はアジア文明展覧会を開催し、49カ国から400点以上の文化財を集め、アジアの独特な魅力と人類の文化遺産を紹介し、文明間の相互学習と共同発展を促進しました。
日曜日の会談で習近平は、中国の優れた伝統文化の創造的変革と革新的発展を促進し、異なる文明間の相互学習と交流を促進するよう呼びかけました。
