【上海2023年9月25日PR Newswire=共同通信JBN】9月20日に開催されたHuawei Connect 2023 TECH4ALLサミットには世界中からTECH4ALLパートナーが招かれ、よりインクルーシブでサステナブルなデジタル世界を実現するために、テクノロジーとパートナーシップが果たす重要な役割について、それぞれの見識を共有しました。
現在のプロジェクトの成果やベストプラクティスを強調することをベースに、このサミットの主要テーマはインクルージョンとサステナビリティ-の分野で共通の目標を達成する上で、どのような方法でパートナーシップがICT産業、政府、国際機関、研究機関、NGOの架け橋になれるかでした。
ファーウェイ(Huawei、華為技術)の上級バイスプレジデントであり、ICT戦略・マーケティング担当プレジデントでもあるPeng Song氏は開会のスピーチで、「私たちは、ブロードバンド接続、クラウド、インターネット・オブ・シングス、AIなどのテクノロジーが、急速な変化の触媒として大きな可能性をもたらし、その変化が人と地球の双方に利益をもたらす可能性があることを知っています」と述べました。
Peng Song, Senior Vice President for Huawei and President of ICT Strategy and Marketing in the opening speech
国際自然保護連合(IUCN)を代表して、James Hardcastle氏はIUCNとファーウェイが2021年に共同で立ち上げたTech4Natureパートナーシップを強調しました。世界各地で5つのパイロットプロジェクトを実施するTech4Natureは、革新的なテクノロジーソリューションを開発し、IUCNグリーンリスト基準に照らして保全効果を測定することで、300の保護地域の管理を改善することを目指しています。
IUCNの保護保全地域(Protected and Conserved Areas)責任者であるJames Hardcastle氏は「テクノロジーは自然保護に革命を起こすことができます。私たちのTech4Natureパートナーシップを通じて、生物多様性と気候変動のための技術的ソリューションを共有し、それを大規模にすることができます。
しかし、コストを削減し、行動を可能にするのはハードウエアだけではありません。自然保護への技術的貢献の中で最も有用なのは、現在可能になっているデータ分析です。私たちは、複数の関係者による包括的パートナーシップを通じてのみ、より適切でスマートかつ効果的な意思決定のインテリジェンスと情報へのアクセスを加速することができます」と述べました。
今回のサミットでは、TECH4ALLパートナーは2つのホワイトペーパーを発表し、教育と環境保護の分野でファーウェイと2つの戦略的協力協定を締結しました。
2つのホワイトペーパーを発表
ケニアの教育省(MoE)を代表し、Martin Kungania氏が「DigiSchool Report - Internet Connectivity to Schools」(DigiSchool報告-学校へのインターネット接続)を発表しました。この報告書は、ユネスコ(UNESCO)とファーウェイの提携による政府主導の取り組みであるDigiSchool Internet Connectivity Project(DigiSchoolインターネット接続プロジェクト)に基づくもので、その第一段階では2021年に9つの中等学校と3つの小学校が高速インターネットアクセスに接続されました。
ケニア教育省のデジタルリテラシープログラム国家コーディネーターであるMartin Kungania氏は「政府は現在、ユネスコおよびファーウェイと協力して、より多くの学校を接続する第2段階に取り組んでいます。これには耳が不自由な人のための特別な学校も含まれ、教師と生徒をサポートするためのビデオ会議技術を提供し、恵まれない学習者にさらに大きな利益をもたらします」と述べました。
このホワイトペーパーは、インターネットがどのように授業と学習を強化するかを評価し、拡張性とサステナビリティ-のためのベストプラクティスを特定し、接続が学校の管理機能をどのように強化するかを評価しています。
環境分野では、TECH4ALLのパートナーであるRainforest Connection(RFCx)が「Harnessing the Power of Sound and AI to Monitor Biodiversity and Track Global Biodiversity Framework(GBF)Targets」(生物多様性を監視し、地球規模の生物多様性枠組み(GBF)目標を追跡するための音とAIの力の利用)を発表しました。
RFCxのAntony Harfield最高技術責任者は、「昆明・モントリオール世界生物多様性枠組み(GBF)は、世界中の生物多様性を保全・回復するための重要な目標を概説していますが、進捗状況を追跡し、最終的にこれらの目標を達成するためには効果的な監視ツールが必要です。環境音響とAIの組み合わせは、この課題に対して非侵襲的で費用対効果が高く、スケーラブルなソリューションであり、エビデンスに基づく保全と順応的管理を促進します。私たちはGBFの目標に向けた進捗状況を追跡するための、音とAIの力を示す世界中のプロジェクトでTECH4ALLと協力できることをうれしく思います」と述べました。
Rainforest Connectionとファーウェイはこれまで、15カ国の海、山、森林、熱帯雨林の生態系で、違法伐採や密猟などの脅威を検知し、生き物の種の発する声に基づく生物多様性を監視するスマートオーディオ・ソリューションを展開しています。
2つの戦略協定が署名される
ファーウェイとChina Social Entrepreneur Foundationが署名したYouth Teacher Empowerment Education Plan(若手教師啓発教育計画)は、農村部の若手教師にデジタルスキルの研修を提供する既存のプロジェクトを継続するものです。2017年に開始されたこのプログラムは、2023年6月時点で約12万5000人の農村部の若手教師に研修を施し、農村部の学校に通う600万人の子どもたちに恩恵をもたらしています。
環境分野では、ファーウェイとYellow River Delta National Nature Reserve(黄河デルタ国家自然保護区)が締結したSmart Conservation of the Yellow River Delta(黄河デルタのスマートな保全)協定は、現地の生物多様性を乱すことなく黄河デルタ地域の鳥類を調査、監視、保護する革新的なソリューションを開発した現在のプロジェクトを継続するものです。このプロジェクトには、東アジアにわずか1万羽しか分布していない絶滅危惧種のコウノトリの営巣地も含まれています。
Huawei ConnectでのTECH4ALLブースでは、この年次主要イベントに参加する来訪者に向けてDigiTruck、DigiSchool、Conserving Nature with Technologyなど、イニシアチブの数々のプロジェクトを紹介しました。TECH4ALLではインテリジェントな未来に向けた新たな機会を探るため、世界中のビジネスリーダー、技術専門家、パートナー、開発者、業界関係者が一堂に会しました。
▽TECH4ALLについて
TECH4ALLは、ファーウェイの長期的なデジタルインクルージョンイニシアチブおよびアクションプランです。TECH4ALLは、革新的なテクノロジーとパートナーシップによって可能になり、デジタルの世界でのインクルージョンとサステナビリティ-の促進を支援することを目指しています。
より詳しい情報は、Huawei TECH4ALLウェブサイト(https://www.huawei.com/en/tech4all )をご覧ください。
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