北京(中国) 2023年9月21日 /PRNewswire/ -- 成都と聞いて思い浮かぶのは、激辛料理、ジャイアントパンダ、特異な方言、あるいは活気あるナイトライフでしょうか?いいえ、それだけではありません。中国西南部にあるこの内陸都市は、国際文化交流の中心地としても機能しています。
本フォーラムは水曜日、「文明共生:ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン」をテーマに、四川省成都市で開幕しました。
会期中には、講演者が文明間の相互学習と人類共通の未来を担うコミュニティについて意見を交し、世界のさまざまな文明の多様性を認めつつ、文明間の対話が不可欠とのコンセンサスを形成しました。
講演者として招聘されたのは、国連の元高官、複数国の元政治指導者、著名な文化専門家といった方々です。
エリック・ソルヘイム元国際連合環境計画事務局長は、中国の地球環境保護への取り組みを称賛し、デカップリング、つまり欧米との分断に関するあらゆる愚行と闘わなければならず、文明間の対話と相互尊重と共により多くの地球規模での協力が必要である旨述べました。
イリナ・ボコヴァ前UNESCO事務局長は、「私は、一帯一路構想が文化交流や教育・科学分野における協力に注力していることは、シルクロードの再来だと考えています」と述べ、中国が提案するグローバル文明イニシアティブ(GCI)は、人類共通の課題解決に向けた強力な解決策になるだろうと付け加えました。
この二名は、さまざまな文化的環境の中で生活や仕事をしてきた自らの経験と合わせて、また他の講演者らも、協力体制を築いて地域的・世界的に豊かな未来を発展させる上での文化交流の重要性について言及しました。
アピシット・ウェーチャチーワ前タイ首相は、地理的、歴史的、社会文化的な違いはあっても、人類は繁栄や平和といった、自らの暮らしに対する多くの願望を至る所で共有していると述べ、内外の変化に対応しつつも文化を発展させる能力がアジアの確かな強みのひとつであると指摘しました。
ナビール・ファフミー元エジプト外務大臣は、相互接続が急速に進むグローバル社会では、異文化を理解し尊重することがこれまで以上に重要となっており、人類には文化間の親和性が必要だと述べました。
Center of Chinese and Greek Ancient Civilizations(中国・ギリシャ古代文明センター)運営委員会のStelios Virvidakis会長は、文明は閉鎖的であるべきではなく、盲目的な優越感や極端なナショナリズムを避けるため十分な交流と対話を持つべきだと述べました。
ウフィツィ美術館館長兼学芸員のアイケ・シュミット氏は、中国の美術館との文化交流を例に挙げて、いかにして美術館が文明対話の架け橋となりうるかを説明しました。また、人類はあらゆる分野で分極化に蝕まれる世界において、エクイティ、相互学習、対話、文明間のインクルージョンといった文化交流の原則を提唱すべきだと付け加えました。
本フォーラム開催中には、中国中央電視台(CGTN)のアンカー、田薇(Tian Wei)氏が司会を務めてサミット対話セッションが開催され、文化的コミュニケーションや文化交流の強力な媒体としての映画やテレビ番組の果たす役割について、突っ込んだ意見交換が行われました。
6名の来賓は、文化の違いを超えて文化的理解と意見交換を促進し、新たなプラットフォームの提供を目指すゴールデンパンダ賞を高く評価する言葉を口にしました。2名の来賓が音楽と詩のショートパフォーマンスを披露し、芸術、文化、技術を融合して映画制作を行う方法について協議しました。
火曜日に開幕した第1回ゴールデンパンダ賞では、映画、テレビドラマ、アニメ、ドキュメンタリーの4部門で計25の賞が授与されます。授賞式はChina Federation of Literary and Art Circles(中国文学芸術界連合会)と四川省人民政府の主催で行われ、世界を代表する映画とテレビ団体の代表、監督、俳優、そして文化の専門家らが多数集結しました。
フォーラムのフィナーレには中国内外のテレビや映画業界の来賓を迎え、「ゴールデンパンダ・イニシアティブ」の発足式が行われました。
この取り組みは、この時代において調和のとれた互恵的な文明を促進するという使命のもとに世界の芸術界から若手芸術家を募り、共通の価値観に基づく芸術的モニュメントを共同制作し、文化交流と相互学習の友好大使として行動するとともに、文化遺産と革新の若いエネルギーを絶え間なく解き放つよう求めるものです。